中学2年のキャリア学習を「お手伝い」のはずが「学び合い」の場に! 「仕事人と語ろう」発表会!

まずは、参加者さんの感想から。そこには……。

先日は北上北中学校のキャリア学習に参加させていただき、ありがとうございました。

自分たちの時代にはなかった「キャリア学習」という時間、中学生のみなさんはどのように感じたのでしょうか?

参加する前、自分の中学生時代はあまり何も考えていなかったことを思い出し、

その分、このキャリア学習という時間がどんなものになるのか、ドキドキ、ワクワクしていました。

何より驚いたことは、生徒のみなさんが礼儀正しく、役割分担もしっかりされていたこと。

そして質問の内容……、

なぜこの道を選んだのか?

仕事とは?

緊張しながらも真っ直ぐな質問と一生懸命メモを取る姿は真剣そのもので、微笑ましく、また自分の中学生の頃にはなかった熱心さに心から感心していました。

そして、「なぜこの職業に進もうと考えたのか」、中学生のみなさんの理由を聞いているうちに

私自身が「なぜ今この仕事を続けているのか」「何を大事にしようと思っているのか」を思い出していました。

(補足:今回は将来自分が就きたい職業について生徒さんたちから事前にアンケートをとったうえで、その職業の方と生徒さんたちが語り合うスタイルとなっています)

中学生のみなさんとの時間が自分と向き合う時間になるなんて、本当に思いがけない貴重な時間となりました。

いろいろな出会いを重ねて今の自分があるからこそ、目の前の中学生のみなさんにとっても、この機会が将来を考える一つのきっかけになっていただけたら、これほどうれしいことはないですね。

地元で一緒に働くことのできる仲間がたくさん増えることを祈っています。

願わくは、参加されている職業のみなさんは、この北上でキラキラ輝いている方々なので、私も中学生の方々に混じって、みなさんのお話をぜひお伺いしてみたいと心から感じました。

大人になってからのキャリア学習支援、いつか企画してください。

この度は貴重な機会と大事な想いを振り返る機会をいただき、ありがとうございました。

 こちらは、去る11月11日(水)に開催された北上北中学校2学年のキャリア学習「仕事人(しごとびと)と語ろう」に参加された看護師さんからいただいた感想文です。

 

 今回のキャリア学習は、地元・北上市を中心に活躍する12人の「仕事人」と40人の「14歳」が10のグループに分かれて、じっくり「仕事」について語り合うという取り組み。「きたかみ仕事人図鑑」も微力ながらお手伝いさせていただきました。

 上記はその取り組みを終えての感想ですが、筆者も「本当にそうだよな」と思ったため、いちばん最初に掲載させていただきました。「ホームケアクリニック えん」髙橋美保さん、どうも、ありがとうございました<(_ _)>

 さて、今回の記事はキャリア学習「仕事人と語ろう」を終えた生徒さんたちが、それから約2週間後の11月27日(金)に行った発表会のリポートです。

 12人の「仕事人」と40人の「14歳」が10のグループに分かれて「仕事」についてじっくり語り合った今回の「キャリア学習」。

 そこで、「14歳」たちはどんなことを感じたのでしょうか。

発表会がスタート! テーマは、「みんなで共有!」

 11月27日(金)午前11時45分。

 北上北中学校の体育館には、2学年の生徒さん40名と5名の先生たちの姿がありました。

 この日の4時間目(11:45~12:35)に開催された発表会は、「みんなで共有!」がテーマ。

 11月11日(水)のキャリア学習では40人の生徒さんたちが10のグループに分かれ、3・4時間目を利用して2回にわたって12人の職業の方と交流しました。

 しかし、「じっくり語り合う」というコンセプトのため、生徒さん1人に対して交流できるのは2つの職業の方のみ。

 従って、この発表会ではグループごとに “学んだこと”を発表し合うことで、みんなで情報を共有し、自分が出会えなかった職種の方のことも学び合おうという貴重な機会です。

 とはいえ、50分という限られた時間のなかで全部のグループ(10グループ×2)が発表するとなると、進行は分刻み。

 1つの職種に対して2つのグループが前に出てホワイトボードに手書きのポスターを掲示して発表するのですが、次に発表するグループは別のホワイトボードにポスターを貼って待機しているなど、時間内に全部の発表が終えられるようにみんなで頑張っていました。

 事前に練習も重ねていたようですが、発表間際まで自分たちが発表するポスターの前で練習するひたむきな姿は微笑ましく、また14歳の頃の自分を振り返ると一生懸命な生徒さんたちの姿がまぶしく、中学時代をのんびり過ごしていた我が身が恥ずかしく……(笑)

 それはさておき、生徒さんたちもA1サイズという限られた紙面サイズと3分という発表時間のなかで、他のヒトにいかにわかりやすく伝えようかと工夫を凝らしていたのが印象的でした。

 ポスターのキャッチコピーを雑誌のインタビュー風にするだけでなくQ&A形式で読みやすくしたり、発表の仕方も、仕事人役と生徒役を生徒が演じ、掛け合い風にしたり……。なかにはA1サイズではおさまりきらないものもありましたが、伝えたいことがいっぱいあったんだなと思うと、それも微笑ましく……。

 個人的に印象的だったのが、「洋菓子工房 ケーキ屋Shimizu」さんと交流したグループの発表。ケーキ屋Shimizuさんはアレルギーになった自分だからこそつくれるお菓子をつくろうと奮闘されている方ですが、その交流を経ての生徒さんの感想が……。

「マイナスの境遇をプラスに変えて、新しい発想で取り組んでいる清水さんを見て、考え方によって未来は変わるのだと思いました。考え方をプラス思考に変えることで、いろんなことにチャレンジできるようになると気づいて行動できるのはすごいと思いました。私たちも新しい発想を大切にチャレンジしていきたい」

 というようなことを述べられていました。ケーキ屋Shimizuさんももちろんすごいですが、「そう感じられるあなた方もすごい!」と筆者は思った次第です<(_ _)> 

 結局、この日は時間の都合で6業種・12グループの発表を終えてタイムアップに。残りの4業種・8グループの発表については日を改めての開催となるそう。残念ながら、そちらへの参加はできませんでしたが、生徒さんがまとめたポスターは拝見させていただきました。

 それでは最後に、この取り組みに参加された事業者さんの感想と併せて、生徒さんたちのポスターをご覧ください。

株式会社connect  代表取締役(グループホーム おおきな木 施設長)  黒澤 豊さん 

「自分が中学生だった頃と比べ、仕事を知る媒体は格段に増えたと思います。 ただ、実際の仕事人と触れ合い、直に生のゲンバビトの話を聞く機会というのは、中学生のみなさんにはほとんどないのではないでしょうか。
 自分たちにとっても地元の中学生と話をする機会は本当に貴重で、今の中学生が将来就く仕事に対してどう考えているのか、何がきっかけでその仕事を選ぶのか……、もしかしたらこの機会が子どもたちにとって仕事を選ぶターニングポイントになってくれたらすごくうれしいですし、その貴重な時間に立ち会うことができたのだとしたら、とても光栄なことだと思います。
 私自身も中学生たちのキラキラした目を見ることができて、「自分たちももっと頑張って、カッコいい大人にならなければ」と改めて思った今日この頃です♪  このたびは貴重な時間をいただき、ありがとうございました!」

農業生産法人 クレアクロップス株式会社  代表取締役 馬場一輝さん

「今回は農業をしたいという男子生徒がいたので、ついつい熱く語ってしまいました(笑) 
  私がみなさんに伝えたのは、『今、興味があることをたくさん調べて、とりあえずやってみるといいよ』ということ。そうしたら、必ず『なんか違う』と思う部分が出てくるはず。そこで『何が違うんだろう?』と考えることが大事。
 知っているだけのヒトより、やったこと=チャレンジしたことがあるヒトの方が、絶対に価値があります。どんどん自分の興味のあることを調べて、ひろげて、YouTubeなんかも活用して勉強してください!」

◇洋菓子工房 ケーキ屋Shimizu オーナーパティシエ   清水 活(いきる)さん

「まずはこのような機会をいただき、ありがとうございました!  率直に楽しかったです!  私と同じように生徒さんたちも、いろいろなヒトの話を聞いて、交流して、『楽しかった!』と思ってもらえていたらうれしいです! 次もあるのならば、また参加させていただきますので、よろしくお願いします!」

有限会社ウスイ製作所 代表取締役  碓井浩太郎さん

「私が中学2年の頃は、自分の将来に対して不安と焦りが初めて訪れた時期だったと思います。それを払拭するために、私は友達に相談したり大人の話に聞き耳を立てたりしていましたが、 当時、大人の話の中で『死ぬまで一生勉強し続けている』という話を聞いたときには途方に暮れました……。でも、それを乗り越えたから今があると思っています(^^) 
 今、もし不安や焦りがあるなら、それを払拭するためには、まず今できること、今ある受験勉強を悔いが残ることなく頑張ることが大事だと思います。頑張ってください! 貴重な時間、ありがとうございました」

CAFE LAube(カフェ ローブ) オーナー 明戸 一眞(あけと かずま)さん

「中学生のみなさんと話すということ自体が新鮮で、楽しい経験でした。みなさんの真剣に聞く姿勢や受け答えも立派でとても感心しましたし、素直で勉強熱心なみなさんの今後が楽しみになりました。期待しています! 今回は貴重な機会をいただき、ありがとうございました」

株式会社UTO(ユーティーオー)  代表取締役  宇土寿和(うと としかず)さん

「北上に工場を移してあっという間に9年が過ぎました。中学生のみなさんにお教えするようなことは何も持ち合わせていないし、弱小の工場ですので『こんな会社もあるよ。こんな考え方があるよ』と生徒さんたちと気楽にお話ができればと思い、参加させていただきました。
 子どものいない僕にとって、孫みたいな中学生のみなさんとお話ができることはとっても楽しい経験でした。僕が中学生のみなさんに伝えたのは、『失敗するだろうけどやってみなさい!失敗したらまたやりなさい』ということでした。『失敗の数ほど人生は深くなるから、失敗はスポーツに例えたら練習だよ』と。
 利口になりすぎて評論家のように、傷つかない対岸からいろいろ言うような卑怯者にはなってもらいたくないです。みなさんの中から、『将来のUTOを支えてくれるヒトが出るかもしれない』と勝手な希望を抱きながら、楽しい時間を過ごさせていただきました(笑) ありがとうございました」

曹洞宗 花岩山 永昌寺 第25世 住職 海野義範(うんの ぎはん)さん

「この度の北上北中学校キャリア学習に僧侶として参加させていただいたこと、誠に感謝致しております。数ある職業の中から、なぜ僧侶なのかと自分でも思う私でありますが、中学生にも興味を持ってもらえたことに喜びを感じる現在です。
 そもそも僧侶とは、職業ではなく生き方であるのですが、とはいえ生計を立てているのも僧侶としての役割を遵守するからこそであり、そもそも僧侶という人間も世襲などではなく、本人のやる気次第であることを知ってもらえたことが一番の収穫だったのかと思います。
 とはいいながら、生徒さんたちの質問や興味というものが、私の範疇を超えてくるところがあり、そんな中でもお寺という場所が、地域の方々の憩いの場であり、生き方を知る場であることを、生徒のみならず私が再確認できた一日でありました。
 生徒さん方の将来を考える中で、人のために生きるということを伝えられたかどうかは分かりませんが、仕事とは自分のためでもあり、人のためであるということを実感していただけたならば幸いであったと思うキャリア学習でありました」

株式会社アサヒテクノ 代表取締役 髙橋茂𠮷さん

「今回、キャリア学習に参加させていただき、たいへんありがとうございました。反面、正直言って困惑もいたしました。理由は、題名が「仕事人と語ろう」ということと、「14歳」の綺麗な目の方々に話すことが、果たして私に許されるのだろうか? という2点です。
 「仕事人」と言っても、私の場合はふるさとの言葉で言う「ひやみたかり」(=なまけもの)です。それについては親戚の中でも有名で、「仕事人」というよりも口が達者な「口先労働者」が的確な表現です(笑) 
 そんな私が「14歳」のみなさんにお話させていただいたのは、私は特許を60ほど取得していますが、それができたのも「ひやみたかり」だからだと。
 「不自由」を感じると発明がひらめきます。ジャンピング思想が大事だということはアインシュタインも言っていましたが、「欲しいもの=夢」を高く掲げることが大事。自分でピラミッドを築くのではなく、出来ないものを探すのでもなく、「欲しいもの=夢」をまず探して、その目標を掲げ、行動してください。
 そうすれば、あなたの周りにアドバイスをしてくれるヒト、手助けしてくれるヒトが現れて、気づけばピラミッドが築かれているということになるでしょう。
 「3K」と言われる土木業界ですが、近年は「土木女子」も増えるなど業界も変わってきています。例えばダムを見たとき、大きな感動があると思いますが、それは技術の素晴らしさはもちろんですが、同じ時代を生きる多くのヒトたちが心をひとつにしてつくった結晶だからこそ感動があるのだと思います。そんな土木の魅力を少しでも感じていただけたらと思って、お話させていただきました」

 以上。

 北上北中学校2学年キャリア学習「仕事人と語ろう」の発表会のリポートでした。この取り組みを終えて、中学2年生の「キャリア学習」をお手伝いするはずが、私たちもいろいろ考える貴重な時間になったような……。「学び合い」のキャリア学習だっと思う取り組みでした!

 今回で、北上北中学校2学年「キャリア学習お手伝いプロジェクト」は終了となります。この取り組みにご協力いただいたみなさま、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました<(_ _)>

◇11月11日(水)に開催されたキャリア学習「仕事人と語ろう」の様子は、こちら!

(了)

2020-12-11|
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