値段は1個100万円!? 「江東区民まつり 中央まつり」の 北上市ブースは大繁盛!

「りんご1個、100万円!」

  会場に響き渡る元気な声……。

 10月19日(土)、東京都江東区にある都立木場公園は、どんよりとした曇り空に覆われていました。足元を見れば、水たまりがある場所も……。今日と明日は「江東区民まつり 中央まつり」。これでは、人出も見込めないのでは、と思いきや……。

 会場は、たくさんの人だかり。例年40万人以上が来場するイベントということで、その人数の多さと会場の広さにまず驚かされます。

 都立木場公園の総面積は24.2ha。その会場内に、200を超えるお店や団体が出店しており、そのなかには北は北海道から南は沖縄まで、16の都道府県・37の市区町村のブースも。

 「この会場で北上市のブースを見つけるのはひと苦労だな」と思いながら、プラプラ歩いていると、蛍光オレンジの鮮やかな色が目に飛び込んできたと思ったら、聞こえてきたのが景気のいい声……。

 「りんご1個100万円! 5個で500万円!  はい、お釣りが500万円です。ありがとうございま〜す!」

 そう言って、お客さんと楽しくコミュニケーションをとりながら、手際よくりんごを販売しているブースこそ、北上市の店舗でした!

 この日は、北上市を代表して「黒岩産直」と「口内産直」のみなさんが自慢の品々を豊富に店頭に並べており、それを目当てに訪れるたくさんの買い物客でにぎわっていました。

 北上市では毎年このイベントに参加しており、「〇〇〇がおいしかったので、また買いに来ました!」といって訪れるファンも多いそう。

 しかも、イベントスタートは10:00からですが、その前のオープン準備の段階で商品を店頭に並べているのを見て、さっそく買い物にくるお客さんもいるほど大盛況。

 店頭を彩る数々の商品のなかでも人気を集めるのが、新鮮な野菜たち。特に今が旬の「二子さといも」は自慢の「いものこ汁」だけでなく、郷土の味「ズボイモ料理」のレシピまでお客さんに紹介しながら販売しており、そちらも好評の様子。

 その他、4本セット150円で売られている「ねぎ」を見て、「東京では1本100円ですよ!」と驚きながらもうれしそうに購入される方や、「この間、ごぼうを買ったばかりで、まだ冷蔵庫に残っているんだけど……」と悩みながら、結局「おいしそうだから」と購入される方もいて、売り場は大にぎわい。

 そうしたさまざまなお客さんと会話を楽しみながら、北上の食材の魅力をPRしつつ商品をさばいていく黒岩・口内産直のみなさん、北上市役所のみなさんの手際も見事。

 そのなかで、ひときわ注目を集めていたのが「1個100円」で販売する「りんご売り場」。

 しかも、その売り場を盛りあげていたのが、ご覧のお三方。みなさん北上市の出身で、現在東京在住。さらに、北上市出身の方々が集い、 「ふるさと北上民話研究会」 を結成し、ふるさとの民話をみんなで持ち寄っては、地元の方言もそのまま語り継ぐ活動をしており、来年は20周年を迎えるとのこと。

ボランティアで北上市のブースのお手伝いをしていた「ふるさと北上民話研究会」のお三方。
左から、鈴木昌子さん、髙橋道直さん、井藤佐和子さん。みなさん、口内地区出身。
同研究会は来年20周年。大きなイベントも企画中とのこと。そちらもお楽しみに!

 「口内と二子のヒトがいるんだけど、口内は伊達領で二子は南部領でしょ。そうすると、同じ北上市出身でも方言が少し違うのよ。そういうのもきちんと受け継いでいこうと思って活動しています。昔は藩境でいろいろあったみたいですけど、みんな仲良くやってますよ(笑)」

 そう言って楽しそうに笑うのは、ひと際声を張り上げ、「りんご5個で500万円!」などと言ってお客さんの笑いを誘っていた鈴木昌子さん。鈴木さんも参加している 「ふるさと北上民話研究会」 では、毎年このイベントに駆け付けてボランティアでお手伝いしているとのこと。とても元気なお三方でした。

 北上市のみなさんはもちろん、東京でがんばっている北上市出身のみなさんも参加し、盛り上げている「江東区民まつり中央まつり」は本日も開催中!

 お近くの方は、ぜひ1000万円ぐらいお金を準備してお出かけください(笑) 北上市のブースの前で、元気なメンバーが素敵な笑顔でお待ちしております!

※このイベントは終了しました。

(了)

第37回 江東区民まつり中央まつり

開催日時:2019年10月19日(土)20日(日)10:00~16:00

会場:都立木場公園(東京都江東区木場4丁目・平野4丁目)

2019-10-20|
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