子どもたちと地元企業をつなぐこと。
東京に出なくても、地元にもこんな会社があるんだ、
こんな仕事があるんだ、
こんな会社で働くことができるんだ、とワクワクしてもらうこと……。
今年で12回目を数える「きたかみ・かねがさき テクノメッセ」の狙いを、そう語るのは同イベントを主催する「北上工業クラブ」の専務理事・佐々木和宏さんです。
現在の北上市は、1991年に当時の北上市、和賀町、江釣子村が合併して誕生しました。が、「北上工業クラブ」はその3年も前に、当時の北上市、和賀町、江釣子村の企業107社が集まって発足。
岩手県内随一の工業集積地として発展を遂げる北上地域の3市町村の企業が、業種の壁を超えて交流し、お互いに切磋琢磨していこうと設立されたものでした。
「きたかみ・かねがさき テクノメッセ」の前身となる「工業匠祭」は、同クラブが発足した翌年からスタート。当初は3年に一度、高校生が在学中に1度は地元企業と触れ合える場をつくろうとはじまりましたが、2013年の第9回からさらに発展。
北上市だけでなく、お隣の金ケ崎町とも連携し、「きたかみ・かねがさきテクノメッセ」という現在の名称となり、2年に一度開催するイベントとして新たにスタートしたのでした。
「第1回 工業匠祭」の開催から30年以上の歴史を刻む「きたかみ・かねがさきテクノメッセ」ですが、その想いは変わることはありません。
子どもたちと、地元企業をつなぐこと。
東京に出なくても、地元にもこんな会社があるんだ、
こんな仕事があるんだ、
こんな会社で働くことができるんだ、とワクワクしてもらうこと……。
その想いに共感する企業は年々増え続け、来場者も増加。さらに、出展した企業は来場した子どもたちにもっと楽しんでもらおうと知恵をしぼり、自社の取り組み(製品や業務内容)を紹介するだけでなく、さまざまな企画を用意している点も魅力に。それが功を奏し、前回(2年前)の来場者は過去最高の29,000人を超えるほどに成長しました。
ちなみに、イベントは3日間開催されますが、最初の1日は小中高校生など学生の見学がメイン。
今年は小学校が4校、高校は県北からも含め11校が見学に訪れ、しかも高校生は1年生が中心。さまざまな企業の技術や“ヒト”“モノ”と出会えるこのイベントは、高校生たちが将来進路を決める際の役にも立っているとのこと。
「この見学に合わせて企業訪問をしたいという高校もあって、そういうお手伝いもしています。
準備はいろいろ大変ですが、『子どもたちも楽しみにしています』という声をいただくと、このイベントをやってよかったと心から思えますね」(佐々木さん)
1日目こそ、小中高校生が中心ですが、2日目以降は親子で楽しめるイベントも充実。木製マガジンラックや銅板キャラクター、LED親子工作、ロボットづくりなどの「ものづくり体験イベント」や、いま注目のドローン体験に加え、サイエンスパフォーマーとして活躍する「まどか先生ワクワク実験ショー」など楽しみながら学べる「サイエンスショー」も開催。
さらに、北上市・金ケ崎町・西和賀町の絶品グルメが集う「グルメメッセ」や、同エリアのご当地ゆるキャラも大集合するなど、見どころ満載。
「子どもはもちろん、大人にも楽しんでもらえると思います。ぜひ、親子で遊びに来ていただいて、たくさんの地元企業を知っていただければうれしいですね」(佐々木さん)
子どもたちと地元企業をつなぐ「きたかみ・かねがさき テクノメッセ」。子どもたちと地元企業との笑顔あふれるたくさんの出会いが、ものづくりの未来にもつながり、その夢も育んでいました。
子どもたちと地元企業をつなぐ「きたかみ・かねがさき テクノメッセ2019」は、10月27日(日)まで。
ぜひ、この機会に、ご家族で訪れてみてはいかがでしょう。
(了)
開催日時/2019年10月25日(金)26日(土)9:30~16:00
27日(日)9:30~15:00
会場/北上総合体育館(北上市相去町高前壇27-36)
主催/北上工業クラブ
共催/北上市、金ケ崎町、北上商工会議所、岩手県県南広域振興局
●無料シャトルバスも運行
10月26日(土)・27日(日)は無料シャトルバスを運行。当日は駐車場の混雑が予想されますので、ぜひご利用ください。
発車時刻
北上駅東口発/9:00、10:00 、11:00 、12:00 、13:00 、14:00
会場(北上総合運動公園前)発/9:30、10:30、11:30、13:30、14:30、15:30
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