「夢を語る大人たち」第3弾、3月9日(土)午前11時からオンエア! でも……。
完璧でした! 収録直前までは……。
「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」で毎月1回オンエアしている「夢を語る大人たち」。その第3弾のテーマが「食の未来」に決定したのが1月中旬のこと。
通常ならそれから、どなたにご出演いただくか、収録日をいつにするか、スタジオの空きはどうか、などなど収録に向けた準備でバタバタするものですが、今回はあり得ないぐらい快調に、トントン拍子で準備が進んでいました。
なぜスムーズだったかといえば、「仕事人図鑑」の第12弾にご登場いただいた「Bon Bar」(ボンバル)の店長兼ソムリエ・菊池亮さんのうれしい誘い文句 がきっかけ 。
「いつもお世話になっている生産者さんを招いて、日ごろの感謝の気持ちを込めて『ありがとうの会』を開催するんですけど、よかったら『きたかみ仕事人図鑑』さんも参加しませんか!」(亮さん)
その言葉に「ぜひ!」と即答したのは言うまでもありません。しかも、お話を伺えば伺うほど、亮さんが開く「ありがとうの会」の趣旨は、ラジオ番組「夢を語る大人たち」第3弾のテーマ「食の未来」のコンセプトともリンクします。
今回の趣旨は、生産者さんと飲食店がお互いに助け合って、みんながwin-winの関係になれるような「食の未来」の豊かな可能性を探ろうというもの。「仕事人図鑑」で亮さんが語っていた言葉からインスピレーションを得た企画でもあったため、私はさっそく亮さんにラジオ番組の話をもちかけます。
「その『ありがとうの会』で、亮さんと一緒にどなたか生産者さんにもご出演いただいて、ラジオ番組の収録しちゃいません?」(私)
「ありがとうの会」を開いている店内で、あろうことかラジオ番組の収録までしようという、いささか無茶ぶりなこちらのお願いにもかかわらず、ノリのいい亮さんは満面の笑顔で、
「面白いですね。やりましょう!」
と即決!
さらに、それを「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」の担当者さんに話すと、
「楽しそうですね。やりましょう!」
と、こちらもフットワーク軽く即決!
というわけで、収録日はもちろん「Bon Bar」で「ありがとうの会」が開催される2月11日に決定!
料理もワインもたっぷり。みんなの笑顔も満開で「ありがとうの会」開幕!
何の波乱も起きることなく迎えた当日は祝日で、しかも3連休の最終日。三々五々集まってくる招待客のみなさんもリラックスした雰囲気で、顔もほころび、この会を楽しみにしていた様子が伝わってきます。
しかも、店内に入るとさっそく目に飛び込んできたのが、いつもの広々としたカウンターに並ぶ彩り豊かな料理の数々。
「Bon Bar」のシェフさんがいつもお世話になっている生産者さんの素材を用いて、腕によりをかけてつくった料理がカウンターを埋め尽くし、それらをスマホで撮影するヒトが続出。お店の入り口でさっそく30人におよぶ招待客のハートを掴むあたりは、亮さんさすが! (ヨッ、敏腕店長!)
さらに、この日はお子さん連れでもOKという亮さんの心遣いもあって、いつもの個室はキッズルームに変身。元気な4人の子どもたちも加わって、15:00から『ありがとうの会』がスタートしました。
みなさん顔なじみで、しかもたっぷり揃えられた選りすぐりの自然派ワインと料理のマリアージュを楽しみながらのひとときとあって、トークも弾みます。と、ここまでは完璧な流れ。
収録準備も着々と進行。この日のために、限りある機材をかき集めて収録に臨んでくださった「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」の吉田さん、鹿糠さん、ありがとうございます!
(「ありがとうの会」の和気あいあいとした雰囲気をBGMに番組を収録できれば、「生産者さんと飲食店がお互い助け合って……」という番組のコンセプトともマッチして、いいんじゃないかなあ (o^^o)うふふっ)
などと、なかば成功した気分で楽しく妄想していると、16:00からの収録開始時間が迫ってきましたワクo(´∇`*o) (o*´∇`)oワク。
お店の入り口にあるテーブル席を2つつなげてつくった即席のスタジオに集まっていただいたのは、ご覧の方々。
●菊池亮さん
今回の「ありがとうの会」の発起人。自然派ワインとオーガニック野菜を使った料理が楽しめるお店「 Bon Bar」の店長兼ソムリエ。
●伊藤修司さん
「ヤサイノイトウ」代表。無化学肥料・無農薬で固定種野菜の少量多品目を栽培。 大型量販店などでは見ることのない在来種や西洋野菜などを多数販売。陸上自衛隊のメカニックとして20年勤務。41歳で退職後、出身地の宮城県で1年間の農業研修を経て、奥様のご実家がある北上市で2016年に就農。
●長谷川裕一さん・真弓さんご夫婦
裕一さんは「ナナツノツキノ」代表。北上市で農薬・化学肥料不使用の在来種「亀の尾」など4種の米を栽培。シルクハットがトレードマークですが、この日は……。奥様の真弓さんは盛岡市出身。1日で5,000人以上が来場した「町分マルシェ」の初代実行委員長で、「kitakami gohan」「キタカミサンデーモーニングマーケット」など農家さんを応援する活動も展開。
●小田島孝さん
北上市役所 農林部 農業振興課 課長。現在は「オーガニック・エコ推進事業」などに取り組む。今回はオブザーバーとして参加。亮さんが「Bon Bar」をオープンした当時、北上市でオーガニック野菜を育てる農家さんと亮さんをつなぐパイプ役も務めた方。
と、個性豊かなメンバーが顔を揃えたなかで番組の収録がスタート!
会場の雰囲気も最高! 番組参加者も楽しそう! なのに……。
いつも通り、番組のパーソナリティを務める鹿糠さつきさんの癒しのボイスが心地よく耳に……、響いてこない!? 少し離れた「ありがとうの会」のにぎやかな歓談の声はしっかり聞こえているのに、近くにいる番組出演者の声が……。
(ん? んん? 声が聞こえないぞ!)
もちろん私はこれまでもスタジオで番組を収録する際には、収録しているみなさんのすぐ近くで聞いていました。
ですから当然今回もみなさんの近くで、なんなら鹿糠さんのすぐ後ろで聞いていたのに……、聞こえない!? あの癒しのボイスが心地よく耳に、響いてこない!?
(マジ?)
慌てて、隣にいた「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」の吉田さんに、その旨尋ねると、
「大丈夫です!バッチリ収録できてますよ」
と吉田さんは、古代ギリシアの彫像のような無邪気なアルカイク・スマイルを浮かべて、のたまいます。
小心者の私は、自信たっぷりのそのひと言に、少し疑いながらもスゴスゴと引き下がるしかなく、ふと視線をあげれば、みなさんは楽しそうに何やらしゃべっては「アハハ」と笑っています。が、なんでみなさんが笑っているのか? 何を話しているのか、私には聞こえない! わからない! どんどん不安が募る私……。
(真弓さんが、“何か”のことで笑ってる……。その“何か”がわからない。私も一緒に笑いたいのに( ノД`)シクシク)
(裕一さんも楽しそう。でも、何が楽しいのかがわからない。だって、聞こえないから( ノД`)シクシク)
(亮さんが何やら面白いことを言った様子……。手前の小田島さんまで笑ってる! でも、私には聞こえない_| ̄|○)
(笑いを取って「してやったり」の亮さん 。でも、私には聞こえないから、笑えない_| ̄|○)
(鹿糠さんの楽しそうなリアクションも、何かよからぬことを企んでいるヒトにしか見えない_| ̄|○)
そうこうしているうちに子どもたちが乱入!
(みんな楽しそう! でも、私には何を話しているか、聞こえない_| ̄|○)
(女の子が何か言ってる! みんな楽しそう! でも、私には聞こえない_| ̄|○)
伊藤さんはお子さんの面倒も見ながら、ラジオにもご出演いただきました。ありがとうございます!
(伊藤さんはやさしいパパさんですから、きっとステキなこと言っているんだろうなあ……。でも、私には聞こえない。何を言っているか、わからない_| ̄|○)
最終的には、
(おしどり夫婦は、表情も似てくるんだなあ……(*´m`)ムフフ)
などと、番組とはまったく関係ないことを考えている私を尻目に、収録も無事完了!?
不安渦巻くなか、ラジオCM、30人全員参加の山手線ゲームの収録へ!
(本当に収録できたの!?)
という私の心配をよそに、そのまま今回も出演者のみなさんにご参加いただき、ラジオCMを収録。でも、それも私には聞こえない……。
さらに「せっかくなら!」ということで、お子さんも含め今回「ありがとうの会」に招待されたおよそ30名のみなさんが参加する「山手線ゲーム」も開催。
しかも、「好きな農産物の名前しりとり」なる、とっても難しいお題に挑んでいただきましたが……。さて、その結果はいかに!?
などと、ウダウダ収録の様子を書いてきましたが、要するに!
何を隠そう、この番組のオンエアを一番楽しみにしているのは、収録の内容を聞きたかったのに聞けなかった、この私! 今回の番組は……
3月9日(土)午前11時より、
「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」(88.8MHz)でオンエア!
ローカルカンパニー魅力発信プロジェクト produce
「夢を語る大人たち」 第3回テーマ:食の未来
お聴き逃しなく!
(再放送は3月13日(水)9:00~)
◇長谷川真弓さんが取り組む「kitakami gohan」「町分マルシェ」については、NEWS&EVENTでも紹介しています。興味のある方はこちら!→「kitakami gohan」「町分マルシェ」
◇オブザーバーとしてご参加いただいた北上市役所・小田島孝さんの取り組みも、NEWS&EVENTで紹介しています。興味のある方はこちら!→「兼業農家チャレンジ支援」「オーガニック野菜農家支援」
(了)
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