「結婚式を挙げてよかったね」 「楽しかったね」 ずっと語り合える未来を。

EN-DO企画
代表     遠藤 哲也
ディレクター 遠藤 修子


大きな森の小さな結婚式』大きなカツラの木の下で結婚式を挙げたい……。
その想いを叶えるために。

 その場所は西和賀町の真昼 (まひる) 本内にひろがる素敵なブナ林の中にあり、片道1時間もかけて山道を歩いた先にありました。

「『その場所で結婚式を挙げたいんです……』と相談されたのがきっかけで実現したのがこの結婚式です」

 そう言って見せてくれたのが、ご覧の写真。

「両親の大好きなカツラの木の前で結婚式を挙げたい」

 北上市を拠点にさまざまな“お祝いごと”をコーディネートする「EN-DO企画」の遠藤哲也さんに、そんな夢を語ったのは、のちに新郎となる男性。

 男性のお父さんは地元の西和賀町にある「真昼ブナ指標林」という山の中で、樹齢1,000年とも言われる大きなカツラの木を見つけ、写真におさめた写真家です。

「相談されたのが今年の2月でした。結婚式は6月に挙げたいということで、雪がとけるまで現地に下見にも行けない状況で、準備がはじまりました」(哲也さん)

「このお二人もそうでしたが、結婚式がそもそも初めてで、しかも式場以外でやるとなると、何から準備をすればいいのかがわからないじゃないですか。しかも、このお二人の場合は片道1時間もかかる山の中……」 (修子さん)

「『本当にそこで結婚式が挙げられるのか』と最初は不安そうでしたが、打ち合わせを重ねるうちにどんどん『そこで結婚式を挙げたい』という想いが強くなっていったようでした」(哲也さん)

 お互いの言葉を補い合うように、こちらの質問にも丁寧に答えるこのお二人こそ「EN-DO企画」の代表を務める遠藤哲也さんとディレクターの遠藤修子さんです。お二人は、ビジネスはもちろんプライベートでも23年間ともに歩んできたパートナーです。

「参加者はスタッフを入れて60人でしたが、片道1時間かけて全員で山に登って(笑)」(哲也さん)

「このカツラの木は10人登れるぐらい大きな木なんですが、結婚式の最後には新郎と新婦さんが木の上に登ってテツカエデの葉っぱを撒いたんです」(修子さん)

「それがキラキラ輝いて、キレイで……」(哲也さん)

「私は司会をしていたんですが、舞い散るカエデの葉っぱを見て『みなさまのもとに幸せのタネが降り注いでいます』と思わず言ったぐらいキレイでした」(修子さん)

「その式が終わったとたん、雨が降ってきましたけどね(笑)」(哲也さん)

「しかも、土砂降り(笑)」(修子さん)

「誰だったかな? 『山も喜んでいる』とおっしゃった方がいて……」(哲也さん)

「神様がね……」(修子さん)

「なるほどなあ、と思いました」(哲也さん)

「山からおりてきて身支度を整えてから見晴らしの良い地元の温泉施設でパーティをしたんですよ。新婦さんが東京の方だったので、東京から来られた方も多くて、『こんなに大変な結婚式はない』って(笑) 『でも、すごく爽快な汗をかけたし、感動しました』とおっしゃってくださいました」(修子さん)

「結婚式が終わった後、新郎さんからお手紙をいただきました。ご本人も『最初は本当に実現できるか、不安だった』って。『でも、頼んでよかった』と書いてあって、私もよかったなあと……。

 最初は現地の下見にも行けなくて、たぶんこうじゃないかと想像しながら準備を進めていたので、実は私も不安でしたから(笑)」(哲也さん)

 そう言って笑みを浮かべる哲也さんと修子さん。このお二人と出会って、思い出に残る結婚式を挙げ、夫婦となったカップルがまたひとつ誕生したのでした。と同時に、それは哲也さんの夢がまたひとつ叶った瞬間でもあります。

結婚式を挙げる意味とは? その喜びを伝えたい。ひろげたい。

「結婚式を挙げる意味って、あるんですか?」

 そんな若いカップルたちからの疑問にも真摯に向き合うところから「EN-DO企画」の仕事ははじまります。

「今年の6月に西和賀町のカツラの木の前で結婚式を挙げられたお二人もそうでした。『いろいろな結婚式に今まで出てきたけど、結婚式そのものが形式的になっていて、そういう式ならやりたくないと思っていた』って」(修子さん)

「その方たちは西和賀町に住んでいて、『西和賀にはたくさんいい場所があるのに、町外のホテルや式場で式を挙げるのも疑問のひとつ』だと……」(哲也さん)

「そうまでして、結婚式を挙げることに意味があるのか……。普通の結婚式なら挙げても意味がないともおっしゃっていましたね」(修子さん)

 そんな若いカップルたちの言葉に耳を傾けながら、お二人は自らの体験を交え、「結婚式を挙げることの意味」を丁寧に伝えていきます。

 結婚は“家同士のお付き合い”ともいいますが、結婚を通してお互いの親戚や友人とも新たなお付き合いが……。

「結婚式を挙げていないと、お盆やお正月に親戚や友人たちと会ったとき、挨拶してもちょっと気まずくなりますよね。なかには気難しい方もいたりして、『そんなの俺、聞いてないよ』というややこしい話にもなったり(笑)」(哲也さん)

「大震災以降、“絆”という言葉がよく使われるようになりましたが、いざというときに頼れるヒトも、やっぱり親戚や友人です。そういうつながりは、とても大事なものですよね。

 結婚式は、そういうヒトたちに『新しい家族ができました。これからもよろしくお願いします』と挨拶する場でもあると思うんです」(修子さん)

「お金の心配をされる方も多いですが、別に豪華にとか、華やかにしなければいけないということではないんですよ。 会費制にしてもいいし、10人20人でもいいし、親や兄弟だけだっていい。場所だって好きなところでいいし……。

 結婚して新しくスタートするわけですから、ひとつのけじめとして、自分たちの納得するカタチで結婚式は挙げた方がいいですよ、という話はよくさせていだきます」(哲也さん)

「それで実際に結婚式を挙げられると、みなさん揃って『やってよかった!』とおっしゃる。 打ち合わせでは全然やる気のなかった旦那さんも、結婚式が終わると一番感激して涙まで流して『またやりたい!』と冗談を言ったりしますからね(笑)」(修子さん)

 西和賀町のカップルが、「それなら……」と自分たちが叶えたい結婚式の夢を語りだしたのも、哲也さんや修子さんのそんなお話を聞いた後だったそう。

「昔は9割のカップルが結婚式を挙げていました。でも、今は結婚式を挙げないカップルが半分ですよ。それが、すごく残念で……」

 そう語る哲也さんは、結婚式に対する深い想いがありました。

■「EN-DO企画」がコーディネ―トしたその他の結婚式

北上市内のレストランで。2人のお子さんを持つご夫婦の身内だけのパーティもコーディネート。

ホテルマンとして22年。「結婚式を挙げてよかった」という言葉を胸に。

 北上市出身の哲也さんが大学を卒業後、北上市内にあるホテルにオープニングスタッフとして入社したのは1993(平成5)年のこと。以来、ホテルマンとして結婚式、祝賀会、式典、年祝い、エンディングパーティなどさまざまなイベントの企画・運営に携わること4,000件以上。

「なかでも一番長く、一番多く経験したのが結婚式の仕事ですね。昔は9割以上のカップルが結婚式を挙げる時代でしたから、本当にたくさん経験させていただきました。

 結婚式は準備に半年はかかりますし、お客さまのご要望に合わせて招待状づくりからはじまって、衣装、会場演出、お花、料理、ヘアメイク、写真、ギフトなどなど、さまざまな準備・手配が必要です。

 もちろん、それらに対する幅広い知識も求められますし、一生に一度のハレの舞台ですから、ミスも許されません。細心の注意をはらって準備や手配を進めますが、それでもヒトがやることですから思わぬミスもあったりして、私自身痛い想いもたくさんしてきました。

 それぐらい結婚式をコーディネートするのは大変で難しい仕事なんですけど、お客さまから『やってよかった。ありがとう』と言われると、その大変さも吹き飛ぶぐらい、すごくうれしい。その喜びは、お金で買えるものじゃないですね」(哲也さん)

「結婚式を挙げてよかった」と喜ぶ笑顔にたくさん出会ってきたからこそ、「北上市をはじめ周りの地域を、結婚式をたくさん挙げる地域にしたい」のだと哲也さんは夢を語ります。

 その想いをカタチにするために、哲也さんが北上市に「EN-DO企画」を創業したのは2016年のこと。それまで22年間勤めていたホテルを退職し、1年ほど自然葬墓地の立ち上げに参加し、その経験を積んでからのことでした。

「冠婚葬祭のお手伝いをする仕事がしたくて、自然葬アドバイザーの資格も取り、そういうお仕事も経験させていただきました。そのうえで、会社から離れることによって、より自由な立場で、さまざまな“お祝いごと”をコーディネートする仕事がしたかったんです。

 なかでも、結婚式に対する想いが私には強くて、ホテルや式場はもちろんですが、レストランや観光地、森や公共施設など、思い出の残る街のあちこちで、いろいろなヒトたちが自分のスタイルで自由に結婚式を挙げている……。そういう地域になっていってくれたらいいなと思っています」(哲也さん)  

 そんな哲也さんの夢を一緒に見つめているのが、公私ともにパートナーを務める遠藤修子さんです。

「EN-DO企画」では、ホテルや式場での結婚式はもちろん、レストランや観光地、森や公共施設など、お客さまのニーズに合わせて、
さまざまな場所で結婚式をコーディネート。結婚式を挙げる方、結婚式を挙げる施設やお店、
さらには花屋さんやお菓子屋さんなど地元のお店……、みんなをハッピーにする“三方よし”をモットーに、
結婚式などのイベントをコーディネートしています。
こちらも「EN-DO企画」がお手伝い。北上市内にある東北有数の野外博物館「みちのく民俗村」で行った同博物館のイベント「花嫁道中」の様子。
江戸時代の南部曲がり屋などの古民家を移築・復元した同博物館は自然豊かな山間にあり、四季折々の美しい自然とともに、
古式ゆかしい日本ならではの結婚式を行うことができます。
左手には哲也さんの姿も。事前の準備はもちろん、当日スムースに結婚式が執り行われるように段取りを組み、
式を進めるのも哲也さんの重要な仕事です。

“自分たち”ならではの結婚式を……。「EN-DO企画」の原点。

 修子さんと哲也さんが出会ったのは、哲也さんがホテルマンになって2年ほど経ったころ。たくさんのヒトとの出会いを求めて、修子さんが「北上商工会議所青年部」(北上YEG)に入って間もなく、有志で行っていた英会話教室に現れたのが、哲也さんでした。

 ここで気になるのが、 お互いの第一印象。

「はじめて見る人種だと思いました(笑)」

 そんな哲也さんの言葉に、大爆笑する修子さん。

「とにかく明るくて、天真爛漫というんでしょうか。英会話教室が終われば『さあ、飲みに行くぞ!』という感じでリーダーシップもあって……。

 私も大学時代はアルバイトもいろいろしましたし、ホテルに入ってからもいろいろなヒトに出会ってきたつもりでしたが、こういう女性はいなかった(笑)」(哲也さん)

 一方、修子さんは?

「私は彼よりも歳が7つ上なんですよ。だから、最初に見たときは新卒の若い子が入ってきたなあと思って。私も姉御肌なところがあったので、いい舎弟ができたなと(笑)」(修子さん)

 その出会いからおよそ2年後。哲也さんが26歳のころにお二人は結婚式を挙げますが、その結婚式こそ現在の「EN-DO企画」の原点となるような結婚式でした。

哲也さんと修子さんの結婚式の様子。
このあとの“誓いの口づけ”に会場は……。

「私は33歳で結婚したんですけど、当時は女性が結婚する年齢としては遅い方でした。

 しかも、私は東京の短大に通っていたので、その友達が日本全国にいて、一番多いのは東京でしたが、それ以外にも日本全国のいろいろな結婚式に参加して、学ぶ機会だけはたくさんあった(笑)

  ですから、その経験を生かして自分たちの結婚式にはこだわりました」(修子さん)

 しかも、哲也さんはホテルマン。となれば、哲也さんの勤めるホテルで盛大に、ということで列席者は316名を数え、北上市ではおそらく初めてであろう人前式を挙行。

 列席者が316名ともなれば、全員が席に揃うまで20分以上はかかります。そこで、席に座った方が長い待ち時間も楽しめるように、ウエルカムで鹿(しし)踊り、入場曲や退場曲は知り合いの方にお願いをして楽器(バイオリン)の生演奏や生歌を披露し、当時はまだ珍しかったウエルカムドリンクも提供。

 会場のつくりも人前式のため、新郎新婦が座る高砂の席を取っ払い、みんな一緒に結婚式を楽しむスタイルに。

 さらに結婚式の出し物には、東京から来られた方も多いということで地元の鬼剣舞を披露。牧師役には、当時お二人がお世話になっていた「北上青年会議所」の理事長に依頼……と、地域とのつながりを大切にしながら、みんなが楽しめるように配慮。

 なかでも一番盛りあがったのが、“誓いの口づけ”……。

■「EN-DO企画」の創業当時のお二人

「EN-DO企画」を創業した2016年当時のお二人。北上市黒岩地区にある「くろいわ産地直売所」の
「わくわく夢工房」にて、毎回違うシェフが腕を振るう「日替りシェフ」を企画・運営。
「ここに飲食店を出しても……」という周囲の不安を乗り越え、期間限定での条件でしたが集客にも成功したとのこと。
その役目を終えて、現在は閉店。

■「EN-DO企画」のカウンター

現在の「EN-DO企画」の店舗は、JR北上駅西口の目の前にある「おでんせプラザぐろーぶ 」1階に。
店舗内の目立つ場所に掲示されたボード。

「楽しかった」からこそ言える、「結婚式は挙げた方がいいよ」

「牧師役の理事長が『それでは、誓いの口づけを』と言ったときは、会場がどよめいちゃって(笑)」(修子さん)

「当時は人前式というものが多分初めてで、そうしたなかで300人を超えるヒトの前でキスをするというのは……、それは会場もどよめきますよね。 チャペルとかなら誓いの口づけもありますが (笑)」(哲也さん)

「このヒトが悪いんですよ」と哲也さんを指さす修子さん。

「キスする前に、私に向かって深々と一礼したんですよ。『すいません、やらせていただきます』みたいな(笑) 」(修子さん)

「それで会場がさらにどよめいて(笑)」(哲也さん)

「私たちがキスしたあとに照れくさかったのか、私の近くにいた母がまた『アヤ―』とか叫んじゃって。それで、また会場がどよめいて(笑)」(修子さん)

「でも、すごく楽しかった」と笑って当時を振り返るお二人こそ、誰よりも結婚式を挙げることの素晴らしさを、身を持って実感しているヒトたちでした。

 哲也さんと修子さんが自分たちの結婚式でこだわったのは、従来のスタイルにしばられず、地域とのつながりを大切に、自分たちはもちろん列席者も楽しめるように配慮すること。その考え方こそ、現在の「EN-DO企画」がコーディネートする結婚式の原点。

「私たち自身がすごく楽しかったので、『結婚式はいいよ。やった方がいいよ』と心から伝えることができるし、みなさんにもそういう結婚式を挙げてもらいたいんですよ」

と修子さんが語れば、哲也さんも、

「本当に楽しかったので、3年前に結婚20周年を祝う式もやりました(笑)」

と言葉を返すなど今もアツアツなお二人。

 しかし、そんな仲の良いご夫婦にも大きなピンチがありました……。

■結婚式以外にも、多彩なイベントを企画・運営する「EN-DO企画」

ホテルマンとして22年にわたって4,000件以上のさまざまなイベントを企画・運営してきた哲也さん。フリーアナウンサーとして1,500件以上さまざまなイベントの司会を担当してきた修子さん。そんなお二人の豊富な経験が、さまざまなイベントの成功に生かされています。

・企業の創立記念イベント

・企業の開所式

・地域振興施設の落成式

修子さんのアイデアで、背景に使ったゴールドとシルバーのバルーンが大好評。
地域交流の拠点となる運動施設の誕生ということで、地域の子どもたちも参加。「未来につなげる施設に」という
コンセプトのもと、大人から子どもたちへボールをつなぎシュートするアイデアで落成式を盛りあげました。  

・蕎麦屋さんの開店式

「きたかみ仕事人図鑑」でもおなじみ「自家製粉 石臼挽き手打ち蕎麦 神楽屋」さんの開店式も担当。
お隣には北上市のテーマ博物館「鬼の館」があり、こちらの地元・岩崎は鬼剣舞が盛んな地域ということで、
鬼剣舞の勇壮な舞も披露され、開店式に華を添えました。

・グループホームの開所式

同じく「きたかみ仕事人図鑑」でもおなじみ、保育園を併設したグループホーム「おおきな木 ちいさな木」さんの開所式も。
こちらの保育園の園長さんが楽器もやられるということで、お仲間を集め生演奏で式のBGMを担当。開所式をあたたかなムードに。
結婚式はもちろん、式典や祝賀会、年祝い、エンディングパーティ、さらには地域のお祭りなどのイベントの
司会も手掛ける修子さん。間をつなぐ、機転の利いたトークもさすが。
10月に開催され、3日間で3万人近くの来場者が訪れた「きたかみ・かねがさき テクノメッセ2019」では、
フードコーナーもプロデュース。自慢のネットワークで地元の名物や話題のフードを取りそろえ、
来場者をおもてなししました。

16年前の倒産。メイクとともに歩む暮らしが一変。

 お二人のピンチのお話の前に、まずは修子さんのお話から。

 修子さんも哲也さんと同様、北上市の出身。フリーアナウンサーとして25年以上のキャリアを誇り、結婚式、祝賀会、式典はもちろん、お祭りなどの地域行事の司会も務めること1,500件以上。

 その他にも、「メイクアップアーティスト」「カラーセラピスト」「占い師・カウンセリング」など、プロフィールも華やかです。

「フリーアナウンサーと言っても、昔どこかのアナウンサーをやっていたとか、アナウンス学校出身とか、そういうんじゃないんですよ。大学時代に放送部の部長をやったぐらいで、アナウンサーの経験はありません。

 ただ、周りのみんなからは『声がいい』とは言われていて、私も入っていた「北上青年会議所」のイベントで司会を頼まれるようになったんです。

 それで最初はボランティアで司会をやっているうちに、他のイベントでも頼まれるようになって、気がついたらラジオ番組まで出演するようになって(笑)」

 そう語る修子さんの人生は、ご自身も言う通り“波乱万丈”でした。

 修子さんの実家は、北上市で薬や化粧品を扱う「田島屋薬局」というお店。一時は岩手県で資生堂の化粧品の売り上げNo.1を誇り、店舗も7つを数えるほどに。

「それが倒産しちゃって。16年前に(笑)」

 そう言ってアッケラカンと笑う修子さんにとって、化粧品はずっと「身近なもの」。小さい頃から、「いつかその道に進むんだろうな」と思っていたそう。

 そのため修子さんは東京の短大を卒業後、一時は北上市に戻りますが、メイクの勉強をするため再び東京へ。メイクアップスクールや資生堂美容学校でメイクと美容を学び、そのまま資生堂のお店で働くことに。

 しかし、実家「田島屋薬局」の店舗拡大に合わせて28歳ごろにUターン。実家の仕事を手伝いながら、ボランティアでイベントの司会をしたり、プライベートでやっていた占いも評判となるなど充実した日々を過ごすなか、哲也さんと出会い結婚。実家のお店で大好きなメイクの仕事を続けながら新しい生活がはじまりますが……。

小さい頃から「化粧品は身近なもの」だったと語る修子さん。
現在も、メイクアップアーティストとしても活躍。

夫婦の危機を乗り越えて。ともに見つめる夢。

 順調に見えたその人生を変えたのが、16年前の倒産。ずっと身近な存在で、あって当たり前だった暮らしを支えていた「お店」を失って、修子さんも「相当やさぐれた」そう。

「倒産すれば、そうなるのは当然ですよね。でも、当時の私は修子の気持ちを察しきれなくて、だいぶギクシャクしました。

 そんなときにある方に相談したら、『あなたも奥さんに同じような思いをさせたことがあるんじゃないか』と言われてハッとした。

 相手の気持ちに寄り添わずに、要求ばかりしたり、責めたり、変えようとしたりしても無理ですよね。そういう自分を反省して、まずは『自分が変わろう』と思って……。

 あれを乗り越えられたから、今があるのかなと思っています。3年前に『EN-DO企画』を創業できたのも、修子のお陰。修子がいなかったら、たぶん無理でした。

 修子の明るさとか、発想とか、感性とか、今までの経験から生まれるアイデアとか、女性の見方とか、そういうものは私にはないもの。

 修子がいてこそ彼女の女性目線と私の男性目線、あるいは右脳と左脳みたいな……」(哲也さん)

「私はカンペキに右脳だね(笑)」

「修子と2人だったからこそ、そういうバランスのとり方ができて、お客さまに提案できるのが私たちの強みになっていると思います」(哲也さん)

 夫婦の危機を乗り越えて以降、夫婦喧嘩もほとんどないというお二人がコーディネートする結婚式。その特徴を「伴走」という言葉で表現するのは、修子さん。

「『結婚式を挙げてよかった』と心から思ってもらえるように、お客さまと一緒に考えて、一緒に悩んで、一緒に進んでいきましょう。それがEN-DO企画のスタイルですね」(修子さん)

 振り返れば、それはやっぱりお二人の結婚式から……。

 これまでの豊富な経験をもとに修子さんが次々にアイデアを出し、それをホテルマンだった哲也さんがミスもモレもなくカタチにしていくという役割分担で、今でも「楽しかった」と語り合える結婚式を実現させたお二人。

 そして、それからずっとお互いを伴走者として、ともに歩んできたお二人……。

 多くのカップルが結婚式を挙げるように。すべてのカップルが、「結婚式を挙げてよかった」と心から思えるように。ずっと未来も2人で「楽しかったね」と笑顔で語り合えるように……。「EN-DO企画」の“伴走”は、これからも続いていきます。

「EN-DO企画」では駅前を盛りあげようと、JR北上駅前にある「おでんせプラザぐろーぶ」1階にて、
定期的に「YOU♡遊マーケット」というイベントを開催。手づくり雑貨、マッサージ、ネイル、占い、
産直コーナーなどに加え、ビルの入り口にはキッチンカーも。
「YOU♡遊マーケット」には、もちろんお二人も。修子さんは占い師「マダァム☆シューキー」として参加。
哲也さんは裏方としてイベントを支えます。ここでも、お二人の役割は変わりません。
「YOU♡遊マーケット」には、哲也さんや修子さんが他のイベントで出会った方たちが出店。
このネットワークがさまざまなイベントにも生かされているそう。

◇修子さんも出演! エフエム岩手で毎週火曜日夜7時から放送しているラジオ番組「モコの夜はこれから!」の詳細はこちら!

(了)

EN-DO企画

岩手県北上市大通り1-3-1 おでんせプラザぐろーぶ 1階(JR北上駅 西口の目の前)
Tel/090-4883-9258

2019-11-19|
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