“今”は過去に支えられ、未来を支えている。だから、今日を……。
地域間のヒトの移動が制限されています。それはひょっとしたら、今までは“ソト”にばかりいきがちだった眼差しを、改めて自分たちが暮らす地域に向けてみる機会にもなるのでは?
というわけで、北上市のブランドサイト「きたかみリズム」と「きたかみ仕事人図鑑」のコラボで実現した「20代の肖像」。その第2弾にご登場いただいた阿部満穂子さんが、のんびり街を散策するのが「好き」ということで、「3密」を避けながら散策することに。(阿部満穂子さんが登場する「きたかみリズム~20代の肖像 vol.2~」の記事は、こちら!)
今年は中止となりましたが、本来なら今の時季はみちのく三大桜名所にも数えられる「北上展勝地さくらまつり」が開催されている頃。例年全国からおよそ40万人の観光客が訪れるその場所へは、駐車場やレストハウスなども閉鎖されているため、JR北上駅からシェアサイクルを使って移動。
のんびり自転車で展勝地に訪れてみれば、ヒトの姿も遠くにチラホラ見えるばかり……。しかし、観光客の数に関係なく、展勝地の桜は今年も美しい花を咲かせてくれていました。
宮城県仙台市出身の阿部満穂子さんは、営業 兼 ラジオパーソナリティとして北上市のコミュニティFM「きたかみE&Beエフエム」に1年前から勤務。それまで北上市とは縁もゆかりもなかった方で、しかも昨年は働きはじめたばかりで慌しいまま時が過ぎ、展勝地の桜は夜桜しか見られなかったそう。
そのため、北上川に寄り添うように続くおよそ2kmの桜並木と青い空の美しいコントラストに驚き、手を伸ばせば届く桜の花びらの匂いに「桜まんじゅうの香りがする!」と26歳の女子ならではの視点で感動した様子……。
しかし、見どころはそこだけではありません。
展勝地に行く途中にあったひと気のない小さな公園。ふだんは近くの子どもたちが遊んでいるであろう遊具と桜ののどかな風景……。
見慣れた景色のなかにひっそり佇んでいて、ふだんは見過ごしがちな地域の歴史の断片……。
そして、100年後の私たちにも美しい桜を届けてくれた先人たちの想い……。
当たり前だと思っていた日常の風景は、先人たちが誠実にコツコツと積み重ねてきた日々の暮らしの延長にあり、それが私たちの“今”を支え、彩り、さらにはその先の“未来”へとつながっているのだと改めて感じる時間となりました。
来年の2021年は「北上展勝地開園100周年」のアニバーサリー。少しでも早く新型コロナウイルスの感染拡大が終息し、来年こそ満開の桜の下で多くの人々が花見を楽しめますように……。
その日を願って、今日もコツコツと……。
展勝地に行く途中にあった小さな公園
展勝地に行く途中にあった史跡
★北上川舟運時代については、きたかみ仕事人図鑑でご紹介した「北上市立博物館」の記事をご覧ください。記事は、こちら!
展勝地の対岸からの眺め
珊瑚橋から眺めた展勝地の桜並木
JR北上駅から自転車で数分。桜並木の様子
桜並木の入り口にあるSL展示場
展勝地の礎を築いた先人の銅像
★展勝地の桜については、きたかみ仕事人図鑑でご紹介した「さくらブルワリー」の記事もご覧ください。記事は、こちら!
展勝地の対面にある「みちのく民俗村」
展勝地を見下ろす陣ケ丘からの眺め
テイクアウトのサンドイッチは地元の野菜たっぷり!
★北上市でテイクアウトできるお店は、こちら!
地域の恵みに感謝しつつ、ごちそうさまでした。来年こそは……。
※新型コロナウイルスの影響により、「シェアサイクルサービス チャリオ」(北上市シェアサイクル実証実験事業)は2020年6月30日をもって終了となりました。その他の北上市のレンタサイクル情報はこちら。
◇阿部満穂子さんが登場する「きたかみリズム~20代の肖像 vol.2~」の記事もご覧ください。
きたかみリズム×きたかみ仕事人図鑑
20代の肖像
地域の魅力をきちんと伝えられるヒトに。
大学時代からの夢を北上で叶えたい!
vol.2 阿部 満穂子 (26歳)
◇記事はこちら! ⇒ 20代の肖像 vol.2
(了)
コメントを残す