自宅でマルシェを満喫! 「町分マルシェ」と作り手の新たな挑戦!
「今年は過去最高の79店舗(のちにさらに増え、80店舗に!)が出店され、新規出店も 14店舗となりますが、規模は大きくなっても町分マルシェのコンセプトは第1回目からずっと変わりません。
出店者のみなさんの顔を見て、お話をしていただき、その想いを受けとめてくだされば幸いです。
みなさんと最高のロケーションでお会いできる日を楽しみにしております」
こちらのコメントは昨年(2019年)の10月、「町分マルシェ vol.8」が開催される2週間ほど前にラジオ「夢を語る大人たち」にご出演いただいた際に、町分マルシェ初代実行委員長の細田真弓さんがおっしゃった言葉……。
「ココロ豊かで楽しい暮らし」をテーマに、岩手県内や東北のこだわりを持った生産者さん、飲食店さん、クラフト作家さんたちが顔をそろえ、対面でモノの付加価値を伝えられるイベントとして7年前にスタートした「町分マルシェ」。
1回目は25店舗の参加だったそうですが、8回目となった昨年は80店舗が参加。会場となっている北上市の詩歌の森公園には、1万人を超える来場者が訪れ、大成功をおさめました。
「すでに来年が楽しみ、というお声を頂いており嬉しい限りです。
また来年お会いしましょう!
ありがとうございました」
8回目の開催を無事終えた「町分マルシェ」の公式Facebookには、そんな感謝の言葉が記されており、来年への期待に胸をふくらませている町分マルシェ実行委員会のみなさんの様子が伝わってきます。
コロナの今、私たちにできることとは? やるなら早く!
しかし、今年に入っての新型コロナウイルスの影響……。たくさんのイベントが休止となり、例年10月の最終日曜日に開催される「町分マルシェ」も実施すべきか休止すべきか……。
「ニュースでは不安な内容ばかり。県内イベントも軒並み中止です。作家さんたちの展示会も延期になるという情報がSNSなどでも目立ち、生産者さんも飲食店さんもいかに柔軟に事態に対応するかが求められていました。
そうしたなかで私たち自身もイベント開催の判断をギリギリまで悩んでいるところですが、それ以上に気になっていたのが、コロナの影響のなかで『町分マルシェ』に参加してくださっている出店者のみなさんのことでした。
私たちは非営利団体。こういうときこそ『少しでもみなさんのお役に立てることはないだろうか』と考えていたとき、オンライン飲み会をしていて『これなら……』と思ったんです。
現状に困っている生産者さんやお店が少しでもあるなら、状況を聞きがてらオンラインで一緒にマルシェを開催できないだろうか……。
オンラインなら出店者さんも移動することなく、出店準備の必要もなく、対面で、オンタイムで複数の誰かと話せる魅力があって、新たな可能性も感じました。
それに、私たちには出店者さんと同じく、毎年楽しみにしてくださっている来場者のみなさんがいます。オンラインはハードルが高いかもしれないけど、なかには一緒に楽しんで出店者さんを応援してくれるヒトもいるんじゃないないか……。
そういうことを考えていたときに、齋藤(遥)も想いは一緒だったようで『何かできることはないですかね』と相談されて、『だったらオンラインで』とアイデアを出してみたんです。
そうしたら齋藤も『いいですね! 面白そう』とすぐ呼応してくれました」
今回の取り組みが動き出した背景を、そんな言葉で説明してくれたのは、発案者の真弓さん。システムの構想は、真弓さんとは10年以上の付き合いの齊藤 遥さんと2人で担当。
しかも、齋藤さんは大学時代にアプリを開発するだけでなく、現在もシステムエンジニアの仕事に従事しているなど、システムの開発・運用のプロ。
さらに、齊藤さんは前回まで実行委員長でしたが、年明けに第二子を出産したことを機に、「町分マルシェ」は代表制から事務局制に移行。そのとき動けるメンバーが主軸となって動く実行委員会に生まれ変わっており、それも功を奏し、今回の開催も真弓さんの発案から2~3日で開催が決定するなど動き出しもスピーディ。
その後も第二子を出産した齋藤さんは夜の9時以降が自由になる時間とのことで、それに合わせ夜な夜なメンバーがZoom(オンラインビデオ会議システム)で会議を開き、計画を練っていたそう。
ちなみにオンライン会議には参加できないスタッフも多く、準備は少数精鋭にならざるをえなかったそうですが、「やるなら早い方がいい!」ということで突っ走ったそう。そのメンバーには、県外の方も!
「今回のオンラインマルシェで使用するRemo(オンラインビデオ会議システム)は、実行委員会のひとりで付き合いも長い『いわてNPO-NETサポート』の菊池(広人)さんから別件で『学校の授業で使っている面白いシステムがあるよ!』と教えていただいていたものです。
みんなと話し合って、これならオンラインでも、相手の顔を見ながら会話も楽しめるマルシェの気分を味わえるかな、と思って使うことにしました。
今回はテスト的な取り組みでオンライン町分マルシェが成功するかどうかは未知数ですが、このチャレンジに呼応してくださった10の店舗さんと一緒にRemoの練習会も設けてがんばっています」(真弓さん)
「町分マルシェ」の実行委員たちと出店者さんが一緒になって、手づくりで挑む今回の「オンライン町分マルシェ」。
たとえオンラインになったとしても、「町分マルシェ」のコンセプトは第1回目から変わりません。
“対面”を大切に、実際に出店者のみなさんの顔を見て、会話を楽しみ、その想いが伝わるマルシェに……。
“対面”にこだわってきた「町分マルシェ」が、withコロナの時代に取り組む新たなチャレンジ。
「このまま終息に向かうのが一番ですが、今後の事は誰にもわかりません。1つでも多くの選択肢を持つ事は重要で、それは経済活動も一緒。
大好きなお店、作家さんにコロナ後も会えるようにするために私たちが今できる事は、彼らが提供できるものを買い支える事だと思います。
しかも、それは一方的な支援ということではなく、私たち自身の生活にも潤いや元気を与えてくれると町分マルシェは信じています」
最後にそう語ってくれた真弓さん。
離れていてもツナガル、離れているからこそより深くツナガリあえる。そんな「町分マルシェ」に出会える予感……。
5月31日(日)の「オンライン町分マルシェ」を、どうぞ、お楽しみに!
「オンライン町分マルシェ」は5月31日(日)10:30~12:00開催!
【参加URL】https://live.remo.co/e/w-qbd7AND/register
※当日の開催時刻までアクセスはできません。
◆◆ 「オンライン町分マルシェ」の楽しみ方 ◆◆
ステイホームでお店めぐり! マルシェ気分でショッピングを満喫!
オンラインビデオ会議システム「Remo」を活用。「オンライン町分マルシェ」のイベントURLにアクセスするとブラウザ上に大きなイベント会場が出現。さらに会場には4~6人掛けのテーブルが並んでおり、そこにアクセスすると、同イベントに出店した店主がお出迎え。それぞれのお店ごとにカメラでのライブ映像や画面を共有しながら、実際のマルシェと同じようにコミュニケーションやショッピングが楽しめます。
①イベントURLにアクセス!
カメラ付きのパソコンやスマホから、「オンライン町分マルシェ」のイベントURLにアクセス!
↓
②気になるお店(テーブル)へGo!
イベントページには、出店者ごとにテーブル(お店)が割り振られており、マルシェをめぐる気分で気になるテーブル(お店)にアクセス!
(各テーブルの定員は6名までとなっており、満員の場合は誰かが退室するまで待つか、他のお店をチェック!)
↓
③画面越しに店主と交流!
テーブル内では、店主(出店者)と画面越しにコミュニケーションができます。直接会場に行き、「町分マルシェ」に参加した気分で、商品の魅力やこだわりを語る店主の声に耳を傾けてみたり、疑問・質問があればどんどん聞いたりしてショッピングをお楽しみください!
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④見学のみもOK! ぶらぶら店を回って、マルシェ気分を楽しもう!
もちろん実際のマルシェと同じように、商品は購入してもしなくてもOK! 商品をじっくり眺め、店主とのコミュニケーションを楽しみ、ショッピングを満喫したら、テーブル(お店)から退出。次のテーブル(お店)へ!
●「オンライン町分マルシェ」の参加方法の詳細は、こちらをチェック! ⇒ 参加方法
◆◆ 出店者さん一覧 (五十音順) ◆◆
【うるおい春夏秋冬(ひととせ)】旬のお野菜セット
ブロッコリー・キャベツ・ほうれん草・そら豆・7色ラディッシュ・ケール・ズッキーニなど
【うたがき優命園】朝ご飯セット
①お米・平飼い自然卵・天日干し梅干 ②全粒粉・平飼い自然卵・桑の実ジャム
【学校橋雑貨店】 奈良のかやの日常着、あけびの蔓かご
【工房 蟻】麻の日常着、日用品
【なかほら牧場】乳製品
【ミズサキノート】お菓子と自家製りんご製品
【やえはた自然農園】お米、お菓子
【ヤサイノイトウ】季節の野菜セット
【陸中海産】海藻乾物などの販売
【ル・プレジール】 天然酵母パン
●出店者・商品の詳細は、こちらをチェック! ⇒ 町分マルシェFacebook
(了)
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