自分で収穫した野菜が フルコースのディナーに! 畑とレストランが“驚き”と“感動”で結ばれる幸せ。

「畑の春夏秋冬(ひととせ)×タヴェルナ収穫祭」というイベントをご存じ?

わからない方のために、1分でわかるイベント紹介をどうぞ!

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8月25日(日)、JR北上駅からおよそ4km。電動アシスト付きシェアサイクルでも、ラクラク10分の場所にある畑へレッツゴー!

この日は、畑で収穫体験。

「フィレンツェの貴婦人」と命名されたイタリア生まれのナス、七色のパプリカ、ミニトマト、とうもろこしなどをみんなで収穫。

その足で、近所にある地域の交流センターへ。収穫した野菜をみんなで試食。

ミニトマトのかき氷に、「冷た〜い!」

採りたて・ゆでたてのとうもろこしに「アッチッチッ!」 

トマトジュースや枝豆もいただいて、次に向かった先は北上市内のレストラン。

先ほど収穫した野菜をはじめ、50種類の野菜を使ったディナーのフルコースを、北上市の人気シェフが腕によりをかけて調理。

さあ、召しあがれ!

いい表情ですね(´∀`)

このイベントに参加したみなさんで、自分たちが収穫した野菜たちをおいしくいただきましたとさ。

めでたし! めでたし!

以上、1分でわかる「畑の春夏秋冬(ひととせ)×タヴェルナ収穫祭」講座でした!  で、話しは終わりません。

生産者・販売店・飲食店が一緒に。北上を食の豊かな街へ。

「自分がつくったものが、おいしい料理になって出てくると、すごくうれしいんですよ。そういう体験を、ぜひみなさんにもしていただきたいと思ったんです」

 そう語るのは、今回のイベント「畑の春夏秋冬(ひととせ)×タヴェルナ収穫祭」を企画した高橋賢さん。昨年開催された同イベントの第1回目も大盛況(詳細はこちら!)でした。が、今年はさらにパワーアップ!

 当日、自分たちが収穫した野菜はもちろん、春に収穫したそら豆、いろいろな野菜をオイル漬けしたものなども含め、賢さんがつくる総勢50種類の野菜で彩る、シェフ渾身のフルコースディナーを楽しめる今回のイベント。

 賢さんと言えば、「きたかみ仕事人図鑑」の第4弾でも登場。詳細はそちらに任せるとして、「七色の野菜シリーズ」(にんじん、だいこん、パプリカ、カリフラワーなど)や、そのおいしさに魅せられてイタリアから種を取り寄せて北上に固定種として定着させようと3年前から取り組んでいるナス「フィレンツェの貴婦人」など、少量多品種の色とりどりの野菜を、一年を通じて安定供給することにこだわって農業に取り組んでいる方。

その想いは至ってシンプル。

生産者・販売店・飲食店がともに手を取り合って、北上を食の豊かな街にしたい……。

 賢さんが七色の野菜をつくるのも、野菜にもっと興味を持ってもらいたいから。

「七色の野菜って、見ているだけで楽しくなるじゃないですか。食べておいしいのはもちろんですけど、目で見ても楽しむことができたら、料理をするときも、買い物するときだって楽しい。そうなれば、消費者のみなさんも野菜にもっともっと興味を持ってもらえると思うんですよね」(賢さん)

 「七色パプリカ」も「ミニパプリカ」にこだわるのは、消費者のことをイメージして。

「パプリカって大きいじゃないですか。それを七色にしても、全部は食べられない。でも、ミニパプリカなら小さいし、袋に入れてもキレイでかわいいし、『これぐらいなら食べられるかな』と消費者の方にも手に取ってもらえると思ってミニにしました」(賢さん)

 味はもちろん、目でも楽しんでもらおうとする賢さんのこだわりは、この日のイベントの収穫体験でも、参加者のみなさんの目と心をしっかりつかんでいました。

 「フィレンツェの貴婦人」というナスの収穫では、かわいらしいカタチや、直径およそ15cmもあるその大きさにみんなビックリ!

「フィレンツェの貴婦人」を栽培している畑。
こちらが「フィレンツェの貴婦人」。正式名称は「ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ」というイタリア産のナス。
正式名称で呼んでも日本人は誰も知らないため、もっと日本人にも興味を持ってもらえるような名前にしようと
賢さん自ら「フィレンツェの貴婦人」と命名したそう。
こちらは来年用に種取りをするため、大きく育てたもの。賢さんは北上の土地や風土になじみ、カタチの整ったものを厳選して種を採取。
「フィレンツェの貴婦人」が固定種としてこの地に定着し、北上の名物となるように3年ほど前から取り組んでいます。

 「七色パプリカ」の収穫でも、彩り鮮やかな七色のパプリカと出会って、みんなワクワク!

「七色パプリカ」の隣には、白いナスも。こちらも注目の的に。

 ミニトマトの収穫は、昨年の同イベントでも実施しました(詳細はこちら!)が、アーチ型のパイプにネットを張り、そこにミニトマトの茎を這わせる栽培の仕方が、「トトロの森につながるトンネル」のようだと参加者のテンションもあがります。

 こちらは秋田県からいらっしゃったご夫婦。週に一度はお仕事で北上市に来られるそうですが、産直「あぜみち」で多種多様な珍しい野菜と出会って、よく利用するように。そこでこのイベントを知り、参加されたそう。

 色とりどりの野菜、珍しい野菜と出会えて、大喜びされていました。

 収穫体験が終わり、近所にある地域の交流センターで採れたて野菜の試食を楽しんだあとは、いよいよ北上市内のレストランへ。

50種の野菜で彩る、“驚き”と“感動”が詰まったディナーを堪能!

 会場となる「ラ・タヴェルナ」は、北上市本通りにある人気のイタリアン。地元産の新鮮野菜をはじめ、岩手県産にこだわった旬の食材を使った料理が自慢です。

 今回は、そんな同店の渡邉善洋(わたなべ よしひろ)シェフが、「ときよじせつONODERA」の小野寺伸也シェフという頼もしい援軍を得て、参加者さんがこの日収穫した野菜をはじめ、賢さんの畑で採れる50種類の野菜を主役にしたディナーのフルコースをご用意。

 イベント前のFacebookのコメントでは、「生産者の想いや個性を受け止めながら、丁寧に料理をつくりたい。まだ見ぬ、この季節の野菜のフルコースに、いったいどんな驚きと感動をプラスできるか楽しみにしてください」とのことでしたが、いざ、料理がサーブされると……。

 気になる料理の写真はあとで紹介するとして、ディナーの最後の挨拶では、賢さんが渡邉シェフを評して、「料理の引き出しがすごく多い方。ぜひ、おまかせパスタをオーダーしてみてください。この素材をこんなふうに調理するんだ! と驚かされるはず」と力強く断言。

 一方、渡邉シェフは、そんな賢さんの無茶ぶりとも思える発言を笑っていなしていましたが、今の時季ならではの野菜をふんだんに使用した野菜のフルコースという新たなチャレンジをご自身でも楽しんだ様子。そのやりとりから、2人の信頼関係が十分に伝わってきました。

生産者・販売店・飲食店がともに手を取り合って、北上を食の豊かな街にしたい……。

 そんな想いが詰まった賢さんの彩り豊かな野菜50種と、渡邉シェフの“驚き”と“感動”のアイデアが奏でる渾身のディナーは、どうだったのでしょう。

  それでは当日ご参加できなかったみなさま、つたない写真ではございますが、その目でご賞味ください。

この日だけのために用意された手づくりのメニュー。
赤文字が賢さんの野菜。アミューズからデザートまで10種のメニューに加え、4種のお土産まで用意されていました。
奥のアミューズは「3種類のビーツを使ったクラッカー、ペコリーノチーズのクッキーと空豆(春に収穫したもの)のペースト、
お米のチップスと伏見唐辛子のマリネ」。手前が、ケールのパン。
前菜は「長なすキャビアとリコッタチーズの冷製パスタ」。
そのおいしさに、小さなレディも大満足!
前菜2品目は「オクラのサラダ」。花オクラ、白オクラ、緑オクラ、赤オクラが勢ぞろい。
前菜3品目は「七色パプリカと七色ラディッシュと魚介」。七色野菜が魅力の賢さんに渡邉シェフが敬意をこめて、
それらの野菜と並ぶ魚介も、アジ、カニ、イカ、ホタテ、エビ、タコ、ムール貝と7種揃い踏み。
前菜4品目は「とうもろこしと新生姜のスフォルマート」。
スフォルマートとは、イタリア語で「型から取り出す」という意味だそう。
パスタ1品目は、この日収穫したミニトマトにバジル・アーモンドを加えたシチリアの伝統的パスタ「ブジアーテ」。
パスタ2品目は、「3種のズッキーニ(緑・黄・花ズッキーニ)と枝豆のティンバッロ」。
ティンバッロとは、パスタ、米、ジャガイモなどからつくるイタリア料理。
メインは、みんなで収穫した「フィレンツェの貴婦人のカツレツ」。添えられたヤングコーンにも渡邉シェフのこだわりが……。
デザートは、「ほうれん草のチーズケーキ」。添えられたアイスクリームは、長なすを使用。上に添えられているのは、
お土産にもなっている「フィレンツェの貴婦人のキャビア」。
お土産には、奥から「いろいろ野菜のピクルス」。そのオイルはパスタソースにもおすすめ。
手前、左から「フィレンツェの貴婦人のキャビア」はパンやパスタに。
ソーセージなどに添えられる「ザワークラウト」。独特な苦味が魅力の「トレビスジャム」はパンにどうぞ。以上の4品。
賢さんがつくる50種類の野菜を、目と舌で楽しませてくれた渡邉シェフ。
独特の風味を持たせたヤングコーンは、この灰とハーブやにんにくで蒸し焼きにしたもの。細部までこだわる渡邉シェフです。

賢さんの夢は新たな仲間を増やし、次のステージへ。

「今回は私の野菜だけでしたが、次はいろんな生産者さんの野菜やフルーツを使って……。例えば、しいたけはしいたけ農家さん、リンゴはリンゴ農家さんの畑から収穫してきて、それを持ち寄ってシェフに料理をつくってもらえるような、そんなイベントをやりたいと思っています」(賢さん)

自分がつくったものが、おいしい料理になって出てくると、すごくうれしい。そういう体験を、ぜひみなさんにもしていただきたい……。

 そんな賢さんの想いからスタートした第2回の「畑の春夏秋冬(ひととせ)×タヴェルナ収穫祭」は、さらに仲間の生産者さんや飲食店さんを巻き込み、次のステージへと向かおうとしています。次回は、どんな“驚き”と“感動”が待っているのか……。楽しみですね!

 最後に登場するのは、今回のイベントの収穫体験と試食体験をスタッフとしてお手伝いしていた、北上翔南高校3年の佐々木りの さん。

 夢は、北上市役所の公務員になって地域づくりにかかわること。なかでも、伝統芸能が盛んな北上市の特徴を踏まえ、伝統芸能と農業を結びつけるグリーンツーリズムの企画に携わりたいと夢を語ります。

 賢さんとは、北上市の未来を考える全10回のワークショップ「きたかみ未来創造会議」で出会い、今回のイベントもお手伝いすることに。参加者さんにインタビューし、一生懸命メモを取る姿が印象的でした。

 生産者・販売店・飲食店が一緒に。北上を食の豊かな街へ。

 賢さんの夢が、若い世代にもツナガッテいきます。来年も、どうぞ、お楽しみに!

畑の春夏秋冬(ひととせ)×タヴェルナ収穫祭

開催日時:2019年8月25日(日)

     第1部/14:00~16:30 収穫体験・採れたて野菜の試食会

     第2部/17:30~19:30 50種類の野菜のプレミアムディナー

         会場 :ラ・タヴェルナ

         シェフ:渡邉善洋(ラ・タヴェルナ)×小野寺伸也(ときよじせつONODERA

◇賢さんは、北上市内を中心に近隣の人気店で活躍するシェフや料理研究家などを招き、月イチで行う料理教室「旬の食材で季節のスペシャリテを」も開催中! 詳細はこちら!

(了)

2019-08-27|
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