フカツのユウツ。~ハートの池に雪灯りは灯るのか?~

「民俗村の雪灯り」を目前に、乙女の心は揺れていた……。

 その女性と出会ったのは、2月という季節には珍しく、岩手に雨が降った日の翌日のことでした。その日は北日本に大寒波が襲来したため、前日の雨とはうってかわって北上市は一気に白銀の世界へ。

 JR北上駅から車で10分ほど走ったところにある「みちのく民俗村」も雪に覆われ、かやぶき屋根の民家は綿帽子をかぶったような可愛らしい姿を見せていました(*´m`)ムフフ

 なぜ私が「みちのく民俗村」を訪れたかについては、こちらをお読みいただければわかるので割愛しますが、ざっくり言えば、およそ10日後の2月16日(土)に開催される「民俗村の雪灯り」のロケハンのため。

 当日は500個の灯ろうに明かりが灯されると知り、これはインスタ映えする写真が撮れると、姑息にもひとりロケハンに出かけたのでした。が、じつはもうひとつ予定が……。それは、ある女性からお話を伺うためでした。

 雪景色に彩られた「みちのく民俗村」のなかを歩いていると、遠くに女性の姿が……。木立のなかにひとり佇み、なにやら静かに遠くを見つめる眼差しは真剣そのもの。誰あろう、その方こそ今回お話を伺う女性。「民俗村の雪灯り」の実行隊長を任されているフカツ サキナさん28歳でした。

 今回の雪灯りのイベントは、北上市でも初の試み。もちろん、フカツさん自身も初めてのチャレンジであり、そのノウハウもありません。ですからフカツさんも気合いが入っているようですが、それ以上に大きな不安も抱えていました。

 じつは、昨年の10月から準備は着々と進めていました。しかし、本来ならもっと雪の多い別の場所で開催する予定だったものが、諸事情で急きょ変更となったのが1月7日のこと。それから新たな場所探しがはじまり、「みちのく民俗村」で開催することが決定。それから仕切り直したため、準備期間は1カ月もありませんでした。

 おまけに今年は暖冬。しかも、前日にはこの季節には珍しく雨が降るなど波乱の予感。さらに追い打ちをかけるように、テレビや新聞ではいろいろな地域で開催される華やかな雪灯りイベントのニュースも目白押しで、それがフカツさんにプレッシャーをかけます。

 しかし、なぜでしょう。例えば新たな場所探しの際に「みちのく民俗村」と出会い協力を得られたように、ピンチになるたび不思議と誰かが手を差し伸べてくれて、物事が次のステージへと動き出します。

 フカツさんは、北上市の地域おこし協力隊(スポーツツーリズムプロデューサー)として昨年の4月に着任。日頃は、昨年完成したサイクリングコースやトレイルコースを生かしたツーリズム、北上マラソンなど既存のイベントと連携した企画運営、さらには新規のスポーツイベントなどの企画などを担当しています。

 今回の雪灯りのイベントは、そうした活動のなかからご縁があってひろがっていった企画であり、そうした活動のなかで出会ったさまざまなヒトたちがフカツさんに協力してくれます。

 だからこそ、成功させたい……。イベントに訪れるみなさんに、遠い昔にタイムスリップしたような、雪灯りのほのぼのとした灯りのなかに浮かぶ山里の風景を楽しんでもらいたい……とフカツさんは思うのでした。

 幸い、前日は雨が降ったにもかかわらず、この日は一転、雪模様。「民俗村」も美しい雪景色がひろがっています。この風景が、せめて「民俗村の雪灯り」の頃まで続きますようにと祈るフカツさんが、そこにいました。

「民俗村の雪灯り」、いよいよ開幕!

 さて、迎えたイベント当日。最終的に夏油高原スキー場から運ばれた雪は22トンから34トンに、雪灯ろうの数も500個から600個に増加。前日は天気も良かったため、雪灯ろうが溶けるのでは、という心配もありましたが……。

子どもたちは元気にソリ遊びをしながら、夜を待ちます。

「雪上ラクロス体験会」も開催。残念ながら「雪上」ではありませんでしたが、無事に開催できました。

そうしたなか、ボランティアのみなさんの手で雪灯りの準備も着々と進行。

ちびっ子もワクワク!

ハートの池に向かって真剣に祈る女性が!? 早くも恋愛スポットになったのか (o^^o)ふふっ、と思ったらボランティアの方が明かりを灯しているところでした。失礼しました<(_ _)>

いよいよ午後5時30分から点灯式。フカツさんは一番右に。

明かりが灯され……

北上初となる「民俗村の雪灯り」が開幕!

ボランティアのみなさんの手でつくられた雪灯ろうが、「民俗村」の夜を彩ります。

かやぶき屋根の民家のなかでは、ウクレレ、津軽三味線、アコーディオンのライブも。いずれも大盛況でした。

会場には小さなお子さん連れの家族の姿もたくさんありました。

ハートのカタチをした小さな池にも明かりが灯りました。

 (o^^o)ふふっ

 気がつけば、“インスタ映え”のことなど忘れて雪灯ろうのほのぼのとした明かりを楽しんでいた私。

 このイベントにかかわったすべてのみなさま、ステキな時間をありがとうございましたm(__)m

(そういえば、フカツさんはどこに……)

 

(了)

オフショット……

フカツさん、安堵のひととき? お疲れさまでした<(_ _)>

2019-02-22|
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