展勝地の桜は、「桜並木」だけじゃない! さらに、その奥へ。
今年は例年にない気温の高さで桜の開花が早かった日本。そのご多聞にもれず、展勝地も「さくらまつり」が開幕する4月15日には満開を迎え、GWを迎える今は……。
「もう展勝地の桜も散っちゃった😢」とお嘆きのみなさま。しかし、実は展勝地はとても奥が深く、桜もまだまだ……。というわけで4月27日(火)、展勝地へ行ってまいりました。
北上市に来られないみなさま。また、「もう桜も散っちゃった😢」とお嘆きのみなさま。それでは展勝地のリモート散策をお楽しみください<(_ _)>
4月27日(火) 晴天 最高気温17℃
最初に向かったのは、北上川。およそ2kmにわたって続く展勝地の桜並木を対岸から眺める場所で、こいのぼりも元気に……。
と思ったら、この日は風もなく、こいのぼりたちは日光浴でもしているのか、身動きひとつしません。時計の針は午前8時30分を過ぎた頃。あるいは、まだスヤスヤ夢の中……。


さて、お目当ての対岸の桜並木に視線を移せば……、散っちゃってますね😢
満開の頃を知っているだけに、ちょっと寂しい感じ。
(満開の様子はこちら! ⇒ 4/16版【満開!】)

でも、ひょっとしたら、今日のこいのぼりたちのようにのんびりしていて、「うっかり」と満開の時期を逃し、今頃慌てて咲いている桜もいるかも……。
というわけで、「うっかり屋さん」の桜を探しに対岸へ。

珊瑚橋から眺めたこいのぼりたち。

相変わらず、身動きひとつしません。まだお休み中? 満開の時期にがんばって泳ぎ過ぎたのかな?


珊瑚橋から眺めた桜並木。桜の花の姿はどこにも……。

と思ったら、うっかり屋さんの桜があっちにも、



こっちにも。

一方、朝の公園。こちらは朝が早いせいか、まだ子どもたちの笑顔の花も咲いておりません。

桜の時期が過ぎると、展勝地の桜並木の次の主役はツツジに。

こちらも、少しずつあちこちで咲きはじめていました。


と思ったら、ここにもうっかり屋さんの桜が。




こいのぼりたちは、まだ夢の中。

「見つけたら幸運に恵まれる」とされるナマズやウナギも夢の中。お眠り中でも見つけたら効果はあるのかな?

のどかな春の一日。

ふと足元に視線を向ければ、いろんな花が「春だよ」と微笑んでいます。






もちろん、うっかり屋さんも。









花が散り、若葉が芽吹きはじめた桜並木ですが、ピンク色に染まる一角が!

枝垂れ桜は、今が見頃。来たかいがありましたね(*´艸`*)




小鳥も枝垂れ桜を見に来たのかな。




ふと芝生の広場の向こうに目をやれば、山の桜はこれからが見頃の予感。

足元に目を向ければ、こちらも春が動き出していますね。









若葉が芽吹く桜並木。
桜の花が散ってしまうと「終わった感」がすごいですが、しかし桜の木からすれば若葉が芽を出し、来年へ向けて準備をスタートさせたとき。つまり、来年の春がもうはじまっている?
そうやって季節はめぐり、また春を迎え、今年開園100周年を迎える展勝地。受け継がれる想い……。101年目の春が動き出しています。

しかし、桜並木の向こうに見える「夏油高原スキー場」は、まだ雪の中。

一方、展勝地には黄色い絨毯が。





何かが動いたと思って視線を向ければ、赤い服を着たチビッ子でした。その先に何が?


微笑ましいひとコマ。






展勝地の桜並木でほっこりしたあとは……。
陣ヶ丘
展勝地の桜並木から道路を一本挟んで、歩いて数分のところにある「陣ヶ丘」。こちらも展勝地エリアの一角ですが、山の上にあるということで、桜も見頃。



陣ヶ丘からの眺め。

さっき歩いてきた桜並木。満開の時期は美しいピンク色でしたが、今は……。でも、黄色い絨毯が鮮やか!


あの枝垂れ桜もキレイですね。

ちなみに、「花より団子」の方には、こちらが良いでしょうか。北上名物の「展勝地もち」。毎朝、臼と杵でついたつきたてのおもちはやわらかで、昔ながらの懐かしいおいしさをご堪能いただけます。

ちなみに、右は桜のシーズン限定の「さくらもち」。もち米を使い、おはぎ風に仕上げた一品。塩漬けした桜の葉と花びらと、あんこの甘さが甘じょっぱくて絶妙のハーモニーを奏でます。まさに展勝地の春を感じるおいしさでした<(_ _)>



陣ヶ丘からの眺めを堪能したあとは……。
みちのく民俗村
陣ヶ丘の背後、つまり桜並木の眺めの反対側にある山里が「みちのく民俗村」。こちらも展勝地エリアですが、桜は今が見頃。


桜並木から歩いて数分のところですが、山の中にあるため桜並木の桜に比べると、開花もゆっくり。



人気のヤギたちも桜の下で、のんびりお花見?

ちょっと酔っぱらったのかな?


さて、さらに山をひとつ越えると……。
男山
こちらも展勝地エリア。

「みちのく民俗村」からクルマで数分。坂道をゆっくり進んでいくと……。




高さ163mの男山。頂上に佇むのは「やすらぎの像」。

その像が見つめるのは、和賀川と合流して雄大な流れをつくる北上川と、その先にひろがる北上市。



男山からの眺めを満喫したあとは、展勝地エリアのさらに奥へ。
国見山廃寺跡(極楽寺)
男山からさらに山の奥へ、クルマを5分ほど走らせると……。

満開の桜が咲き誇るその奥に静かに佇んでいるのは、今から1000年以上も前、平泉の仏教文化が華開く200年以上も前に栄えた大規模な山岳寺院の名残をとどめる国指定史跡「国見山廃寺跡(極楽寺)」。








背後に控えるのは、標高244mの国見山。その山に分け入っていくと、伝承によれば700を超える僧坊、36の堂塔からなる一大寺院の跡があちこちに。(詳細はこちら! ⇒ 国見山廃寺跡)
そこに足を踏み入れると、壮大な歴史ロマンが幕をあけます。こちらも展勝地エリア。分け入れば分け入るほど奥が深い、展勝地の春の点描です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました<(_ _)>
back number(展勝地の桜をリモートで楽しもう!)
●第1弾はこちら! ⇒ 3/25版【開花前】
●第2弾はこちら! ⇒ 4/7版 【開花直前】
●第3弾はこちら! ⇒ 4/12版【五分咲き】
●第4弾はこちら! ⇒ 4/16版【満開!】
●第5弾はこちら! ⇒ 4/16版【夜桜】
★5月5日まで開催中! さくらまつりの詳細はこちら! ⇒ 北上展勝地さくらまつり
(了)
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