どんなに楽しくても、 写真の撮り忘れにはご用心! と心に刻んだ「雪下人参掘り体験」!

きっかけはラジオ番組。雪下人参掘りを体験した1週間後に……。

「昨年、私が参加したときは1時間ぐらい掘っていたんですけど、私のなかでの体感時間は10分!  それぐらいあっという間で、終わりって言われたときは『えっ、もう!?』と思うぐらい、めっちゃ楽しかった(笑)

 しかも、そのあとに畑から戻って、掘った雪下人参をジュースにして飲ませていただいたんですが、それがものすごい甘くて、『えっ、雪下人参て、こんなに甘いの!!』と思って……。

 その体験がすごい楽しくって、イベントの帰りにそのまま『ジョブカフェさくら』さんに寄って、求人番号を聞いて、そのままハローワークに行って、1週間後には『馬場農園』で働いていました(笑)」

 それまで農作業などしたこともなかったという佐藤 香さん。そんな彼女が、ご主人の転勤で北上市にやってきて、「クレアクロップス」(馬場農園)さんと「ジョブカフェさくら」さんのコラボイベントに参加し、初めて挑戦した雪下人参掘り体験の楽しさに感動!

 さらに、そのあとで味わった雪下人参の搾りたてジュースのおいしさに感激! そのまま「クレアクロップス」さんで働くようになったのが1年前……。

 その話を、「きたかみ仕事人図鑑」がお届けするラジオ番組「夢を語る大人たち」にご出演いただいた際に、香さんがイキイキと語る様子を見て、ぜひ筆者も参加してみたいと出かけたのが、2月13日(木)のこと。

1月31日に放送したラジオ番組「夢を語る大人たち」~働き方の未来vol.2 転勤者の妻たちへ~の番組収録の様子。
前列右が佐藤 香さん。中央に座る鷲津友紀さんも今回の雪下人参掘り体験に参加。

暖冬の日本。しかも、収穫体験の当日は雨。雪なんて……。

 今年の冬は全国的に暖冬で、雪不足……。さらに、この日の北上市はあいにくの雨模様……。

(雪下人参を掘りに行ったのに、雪がなかったら、ただの人参掘りになっちゃうのかな?)

などと、少し心配しながら出かけてみたら……。

 サッカーコート8面分はあるという「クレアクロップス」さんの人参畑は、筆者のそんな心配をあざ笑うかのように、見渡す限り真っ白な銀世界……。

 小雨こそ降っていましたが、時間は午前8時過ぎ。そこには、朝の澄んだ空気に包まれて思わず深呼吸したくなるほど美しい風景がひろがっていました。

(すごい!)

 この銀世界の下でオレンジ色に輝く雪下人参が、自らの体が凍らないように栄養分を蓄え、糖度も高めながら、春の訪れを心静かに待っているとのこと。

 そうした人参たちの「甘み」と「旨み」がたっぷり増したところを狙って、雪の下から掘り起こす人参こそ、「クレアクロップス」さんの雪下人参だそうですが……。

 目の前にひろがるのは、誰も足を踏み入れていない広大な雪原……。

 この、どこに、その、雪下人参が、あるのか? 

 参加者全員が皆目見当もつかずにいると、「クレアクロップス」の代表・馬場一輝さんが真っ白な銀世界のなかにズンズンと分け入り、ワッサワッサと雪を掘り起こします。

待望の雪下人参とご対面!  真っ白な雪の下から現れたのは……。

 すると現れたのがオレンジ色に輝く……、ではなく大地のなかで眠っていた土まみれの人参です。

 こちらの畑の人参は昨年の7月22日に種を蒔いたもので、本来なら11月頃に収穫できるそう。

 しかし、そこを敢えて我慢して収穫せず、人参の葉っぱが枯れても、雪が降っても、それが積って大地を真っ白に覆っても、そのままの状態で人参自身が凍らないように栄養を蓄え、糖度も高め、「旨み」と「甘み」がたっぷり増すまでじっくり待って、よ~うやく収穫へ。

 「クレアクロップス」さんの雪下人参は、北上市内の給食センターでの利用やスーパーでの販売、さらには「ふるさと納税」の返礼品としても人気を集めており、1日の収穫量は300~700kgにもなるとのこと。

 そのため、ふだんは機械で人参を掘り起こしているそうですが、この日は収穫体験ということで、馬場さんの指導を受けながら、参加者さんたちは手作業で人参掘りにチャレンジしました。

 最初こそ、とまどっていた参加者さんたちですが、要領が分かるとすぐに人参掘りに夢中に。

 ちなみに、この日の収穫体験は「クレアクロップス」さんと「ジョブカフェさくら」さんのコラボイベント。ということで、参加者は「ジョブカフェさくら」さんの利用者さんとその友人が中心。

 北上市に転勤してきたご主人についてきた奥様、単身赴任中のご主人のところに来た奥様、さらには地元・北上市の方など4名の女性が参加されましたが、もちろんみなさん雪下人参掘りは初体験。

「土がやわらか~い!」

「全然、抜けない。どうやって抜くの?」

「うわ、抜けた。大きい!」

といった歓声が聞こえていました。

 1年前に初めて雪下人参掘りを体験したという香さんは、その際に「突き指」をしてしまうほど夢中で雪下人参掘りをされたそうで、そのエピソードを聞いた参加者さんたちから笑いが起こるひと幕も……。

次はいよいよ雪下人参ジュースを堪能。そのおいしさは……。

 残念ながら雨に降られてしまったため、この日の収穫体験は15分ほどで終了。しかし、次は雪下人参の搾りたてジュースを試飲できるということで、参加者さんたちの足取りも軽やかに雪原をあとに……。

 畑から「クレアクロップス」さんの作業場に戻ると、さっそく出てきたのが「甘美人」という品種の雪下人参。

 しかも、今回それを使って雪下人参ジュースをつくって参加者さんたちをおもてなししてくれたのが、香さんと馬場さん。

 出来上がった雪下人参をさっそくいただくと…… 

 「これが、人参?」「すごく甘~い!」といった声が……。

 しかしそれ以上に、寒さをしのぐために栄養をしっかりと蓄えた雪下人参は「健康や美容にも……」といった話題が飛び出すと、この日は平均年齢が少しだけ高めだった参加者さんたちは、じっくり味わいながら、しみじみと雪下人参ジュースを堪能していらっしゃいました。

雪下人参ジュースの搾りかすは、雪下人参のシフォンケーキなどに使用。「クレアクロップス」さんでは、雪下人参を使用した「にんじん料理教室」を今年初開催。
雪下人参の栽培だけでなく、さまざまな取り組みを通じて、その魅力をひろめていこうと奮闘中です。
糖度計を使って、雪下人参の糖度を見ている参加者さん。この日、雪下人参ジュースに使用した「甘美人」の糖度は、
一般的な人参と比べて4度以上も高く、なんと12度でした。

 この日の雪下人参収穫体験は、収穫した人参の洗浄・選別の工程を最後に見学して無事終了。

「農業」という仕事を多くのヒトに知ってもらいたいと、こうした収穫体験や料理教室の開催などにも積極的にチャレンジする馬場さん。
この日も、参加者さんに雪下人参の魅力や、栽培するうえでのこだわりなどをわかりやすい言葉で伝えようと奮闘していました。
果たして、参加者さんたちの感想は……。

 しかも、帰り際には、雪下人参と千切りにした雪下人参の「ドライにんじん」がお土産に。

 「クレアクロップス」さんでは今シーズン、冬の季節に適した8品種の雪下人参を栽培しているそうで、先ほど収穫した「クリスティーヌ」という品種と、ジュースで使用した「甘美人」の2種類をお土産にいただきましたm(__)m

「ぜひ食べ比べて、味の違いを楽しんでください」と馬場さん。

「そのまま野菜スティックで食べてみてください。本当に甘くておいしいですよ」と香さん。

お土産にいただいたクレアクロップス特製「ドライにんじん」は、サラダに、切り干し大根に、ひじきと一緒に、とさまざまな料理に最適。
「長持ちするし、働いているお母さんには便利」など、参加者さんからも好評でした。

 参加者さんからは、「すごく楽しかった。帰って早く食べたい」「今回、生産者さんの想いに触れられて、北上に暮らしているのに知らなかった雪下人参のことがわかってよかった」といった感想のなかに、「こういう施設(ジョブカフェさくら)が地域とつながり、いろいろなヒトたちと地域の交流につとめていることに感動した」という声も……。

 参加者さんたちの大満足の表情は、袋いっぱいのお土産だけではない体験ができたから、ということでしょうか。

 収穫体験の最後は、みんなで記念撮影!

 パチリと撮ったあとに、「せっかくなんで、雪下人参を持って撮りましょうか?」と提案したところ、みなさんも快諾! 

 改めて、最後に「パチリ!」と撮ったつもりが「撮れてない!」と気づいたのが、散会のあと_| ̄|○

 以下の写真は、筆者の隣で撮影されていた馬場さんの奥様の写真。 雪下人参の鮮やかなオレンジ色とともに、みなさんの素晴らしい笑顔の表情を真正面から撮れていたはずが……。

写真撮影で、最後まで盛りあげてくれた香さん(写真右)、ありがとうございましたm(__)m

 楽しくて浮かれていたのと、指先が寒さでかじかんでいたのと……、次々にあふれでる言い訳をグッと飲み込み……、馬場さんの奥様、写真のご提供、ありがとうございましたm(_ _ )m

(了)

ジョブカフェさくら×クレアクロップス」雪下人参掘り体験

開催日時/2020年2月13日(木)8:00~9:30

場所/農業生産法人クレアクロップス株式会社(岩手県北上市相去町日香下58-1)

主催/ジョブカフェさくら

2020-02-16|
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