換気にも配慮! 風通しの良い日本の伝統家屋で、岩手の手仕事を体感!
withコロナの時代……。
今、「感染防止」と「社会経済活動」の両立が進められ、「3密」を避けながら、新しい暮らし方への対応が求められています。
そうしたなかで、北上市内にある東北有数の野外博物館「みちのく民俗村」では、「3密」に配慮しながら日本の伝統家屋の魅力も同時に体感できる興味深い試みが……。
「みちのく民俗村」は、北上川流域とその周辺の茅葺民家を移築復元。自然豊かな山あいにある約7ヘクタールの敷地に、南部曲家などの茅葺民家に加え、 大正建築の名残をもつ旧黒沢尻高等女学校の校舎など合計29の歴史的建造物が点在しています。
この「みちのく民俗村」で、7月11日(土)から8月10日(月・祝)まで1カ月間にわたって開催されているクラフト市「岩手のクラフト村」は、同博物館にある伝統的な茅葺民家を活用。
コロナの影響で、主要なイベントが相次いで中止になるなか、岩手県内で活躍する手仕事作家さんたちの作品を多くの方に知ってもらい、作り手と来場者がつながる場をつくろうと企画されました。
気になる作品は、北上市内の4事業者さんを含め、染め物、木工製品、漆器、鉄器、陶芸、竹細工、人形、切り絵、羊毛などを扱う岩手県内の18事業者さんのもの。作品の展示販売はもちろん、週末を中心に体験ワークショップも開催されています。
その舞台となる茅葺民家ですが、日本の伝統的な家屋は襖(ふすま)と障子を取り払うと建物内は広々とし、外部との隔たりも少なく、風の通りも良い開放的な空間がひろがります。
室内で過ごす場合は、密閉空間は避けられ、定期的な換気が求められる昨今。日本の伝統家屋は天井が高いうえに、襖や障子を取り払うだけで、風通しが良く換気にすぐれた空間に早変わり。
さらに軒先の庇(ひさし)が深いため、日差しの暑い日や雨の日でも日差しや雨が室内に入ってくることもなく、夏でも快適に過ごすことが可能に。
換気も良い環境で、夏を涼しく快適に……。そんな先人たちの叡智の結晶である日本の伝統家屋の魅力とともに、岩手県内の手仕事作家さんたちの作品を堪能できる「岩手のクラフト村」。
風雪に耐えて現代まで受け継がれてきた家屋の木のぬくもりと、そこに展示された手仕事の技が光る作品たちとの相性もバッチリ。
これからいよいよ夏本番!
ぜひこの機会に、心地良い風とともに快適に過ごせる日本の伝統家屋の叡智も感じながら、岩手県内でがんばっている手仕事作家さんたちの作品に触れてみてはいかでしょう。
参加事業者さん(あいうえお順)
壱鋳堂 (盛岡市)、上平竹細工店 (一戸町)、wood 工房ブナの森 (西和賀町)、wood works crando (北上市)、かみきりむし (東和町)、菊池 清子 (北上市)、工房あんべ (盛岡市)、さくら染家 和の衣さとう (北上市)、さらのき工房 (北上市) 、さわはん工房 (金ケ崎町) 、スピンクラフト岩泉 (岩泉町)、染屋たきうら (石鳥谷町)、東北巧芸舎 (滝沢市) 、陶來 (滝沢市)、流工房 (雫石町) 、ひつじがりや (奥州市江刺) 、プラム工芸 (二戸市)、丸三漆器 (一関市)
ワームショップ
糸つむぎ……スピンクラフト岩泉 (岩泉町)
シルバーのオリジナル指輪……工房あんべ (盛岡市)
貝殻でのペンダント……工房あんべ (盛岡市)
モコモコひつじ巾着作り……ひつじがりや (奥州市江刺)
真綿づくり……さらのき工房 (北上市)
以下、会場に展示されている作品たちです。あなたのお気に入りは……。詳細は、ぜひ会場で!
▲「きたかみ仕事人図鑑」でもご紹介した「さくら染家 和の衣さとう」さんの作品も!
ちなみに、「みちのく民俗村」を訪れると、かわいいヤギと遭遇することも……。
なんでも、こちらではヤギの「写真を1枚撮ると、ひとつ幸せなことが起こる」とか。ということで撮影してみたら、私にはウインクまで(*´艸`*)
幸せなことが起きそうな予感……。そちらも、お楽しみに!
(了)
岩手のクラフト村 in みちのく民俗村
開催日時/2020年7月11日(土)〜8月10日(月・祝) 午前10時〜午後4時まで
会場/みちのく民俗村
●イベントの詳細はこちら!
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