大事なヒトを想いながら……。 大好きなお菓子作りで夢に挑む母と娘のアイシングクッキー教室。

キュートなデザインをほどこしたハート型のクッキーは、好きなあのヒトに……。

愛らしいダルマさんを描いた丸いクッキーは、受験を控えた親友に……。

いつもお世話になっている周りのヒトには、感謝の気持ちをこめて……。

誕生日を迎える我が子にはケーキのカタチや、好きなキャラクターをあしらって……。

部活をがんばるアイツには、愛用の道具をデザインして……。

 粉砂糖・乾燥卵白・水でつくるアイシングクリームを使って、クッキーの表面に絵を描くようにカラフルにデコレーションしていく「アイシングクッキー」。

 その魅力を「大事なヒトを想いながら手づくりしてプレゼントする楽しさ」だと語るのは、北上市内でアイシングクッキー&イラストパンの教室「Myoppy」(ミョッピー)を主宰する髙橋かおるさんです。

 かおるさんは3人の女の子のお母さんとして子育てしながら長く英語教師を務めていましたが、2018年3月に退職。小さい頃から大好きだった「お菓子作り」を仕事にしようと東京都内のパン教室で、金太郎飴のようにどこを切っても同じイラストが登場するイラストパンの講師資格を取得するとともに、アイシングクッキーの技術も習得し、のちに講師に……。

 さらに、アイシングクッキーやイラストパンの教室を事業化するため、新規性・独自性のあるビジネスプランを持った人材を発掘し応援する北上市の「起業家チャレンジ支援事業」にも参加。

 しかも、同事業のビジネスプランコンテストでは優秀賞を受賞し、そこでいただいた支援金を活用して念願だったアイシングクッキー&イラストパン教室「Myoppy」を2019年5月に開業したのでした。

 「Myoppy」の教室があるのは、JR北上駅西口から徒歩3分のところにある、淹れたてのコーヒーとランチが自慢のお店「CAFE TAIMEIKAN」の2階。

  現在はそこで定期的にアイシングクッキーやイラストパンなどの教室を開催するだけでなく、大切な方へのプレゼント用にオーダーメイドでアイシングクッキーの製作も受けつけており、誕生日や結婚式のお祝いなどに喜ばれているそう。

 そんなアイシングクッキーの体験が手軽にできると知り、取材に訪れたのが1月25日(土)。

 この日は「第2回 CAFEでHAPPY」と題したイベントが開催。1階の落ち着いた雰囲気のカフェでゆったりとおいしいコーヒーやランチを味わいながら、2階ではアイシングクッキーはもちろん、話題の占い師が集い、さまざまな占いも体験できるとのこと。

 そこでさっそく会場に訪れてみると、お目当てのかおるさんのテーブルには小さなお子さんを連れたママさんなどの姿が……。

 500円で2枚のハート型クッキーに、お好みのカラー・デザインでデコレーション体験ができるということで、小さなお子さんもアイシングクッキー作りにチャレンジしていました。

 さて、この日はアイシングクッキー体験の講師を務めるかおるさんをサポートし、小さなお子さんの面倒も積極的にみている若い女性の姿が……。

 その女性こそ、かおるさんの長女で地元・北上市の高校に通う3年生……。

 高校3年生といえば、今のシーズンは受験勉強や就職のことで大変な時期かと思いきや、かおるさんの長女さんは将来「通訳」の仕事に就きたいという夢を持ち、この春からフィリピンのセブ島に語学留学。

 さらに、その後はワーキングホリデーを利用してオーストラリアへ……。と決まっているため受験勉強からは解放されており、現在はお母さんの仕事を積極的にお手伝いしているそう。

 以前は「学校の先生になること」が夢だったと語る長女さん。お母さんであるかおるさんは元英語教師で、お父さんも学校の先生とのこと。

 その姿を見て、「学校の先生」という選択肢がしぜんと生まれてきたようです。が、ずっと続けていた英語教師の仕事を辞めて、改めて「自分の好きなこと」でチャレンジする道を選び、がんばるお母さん=かおるさんの姿を見て、自分の「やりたいことって何だろう?」と見つめなおしたと語る長女さん。

 その結果、近年、海外で活躍する日本人のスポーツ選手が増えており、好きな英語をいかして、そういうヒトたちの夢を叶える応援がしたいと「通訳」の道を志すことにしたそう。

 夢に向かって突き進むお母さんと、その姿に刺激され、自分の「やりたいこと」に挑戦する勇気をもらった長女さん。北上市と、フィリピン、さらにオーストラリア……。

 この春から、それぞれががんばる場所は遠く離れてしまいますが、夢に向かって突き進む母娘の想いの原点は同じ。「好き」を仕事に、自分の夢に向かって……。

 さて、この日、小さな女の子がデザインしたのは、キラキラ輝くトッピング(もちろん食べられます!)を施したアイシングクッキー。さまざまな種類のトッピングの中から、どれにしようかと選ぶ小さな女の子の真剣な表情が印象的でした。

アイシングクッキーに使用されるトッピングはカラフルでキレイ。見ているだけでワクワクしますが、もちろん食べられるのでご安心を。

 2つ並んだアイシングクッキーは、母と娘のようにも……。かおるさんは「大事なヒトを想いながら手づくりしてプレゼントする楽しさ」こそ、アイシングクッキーの魅力だと語っていました。

 さて、もうすぐバレンタイン。そして、受験に、卒業、新生活のスタートと、別れと出会いのシーズンに突入しますが、感謝の気持ちをこめてプレゼントを贈る機会も増えてきます。 この機会に、アイシングクッキーにチャレンジしてみては?

 大事な誰かのために、あなたなら、どんなアイシングクッキーをデザインするでしょうか……。

 ちなみに、こちらは小さな女の子とお母さんが作ったアイシングクッキーです!

◇アイシングクッキー体験~ラテアート編~

STEP.1  
まずは、デザインを決めます。「どれも難しそう」と思わず声がこぼれると、「やってみると意外とカンタンなんですよ」とかおるさん。今回は右上の「ラテアート」にチャレンジすることに。

STEP.2  
デザインの次はカラー選び。こちらのチューブ(コルネというらしい)のなかに食紅で色づけされたアイシングクリームが入っています。ちなみにコルネは、クッキングシートを巻いてカンタンに手作りできます。

STEP.3  
クッキーのカタチに合わせて、白いアイシングクリームでふちどっていきます。

STEP.4  
次にペンで色を塗るように、お好みの色のアイシングクリームでクッキーの表面を塗っていきます。

STEP.5  
続いてベースのカラーとは色を変えて、横にラインを入れていきます。

STEP.6  
最後につまようじで上から下へ、下から上へとラインを入れていくと……。

STEP.7  
「ラテアート」が完成! といっても、まだ乾いていなので触るのはNG。きちんと乾くまで6時間ほど待ちましょう。

(了)

アイシングクッキー&イラストパン教室「Myoppy」

岩手県北上市大通り1-3-26
CAFE TAIMEIKAN 2階

konel bread認定講師、JSAアイシングクッキー認定講師、ハーバリウムペン講師の資格を持つかおるさんは、資格をいかしてさまざまな教室を開催中。日程など詳細は、こちらをチェック!

2020-01-28|
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