人材育成セミナーリポート「育成リーダーコース」編

北上地域の管理職やチームリーダーが集合。
企業の垣根を超えて、ともに成長へ。

 11月9日(木)に開催された「若手社員コース」に続いて、11月13日(月)には、管理職やチームリーダーとして後輩や部下の指導に携わっている「育成リーダー」を対象とした人材育成セミナーが開催されました。

▲今回のセミナーは、経営者や管理者向けの実践的な研修を通じて中小企業を支える人材の育成を支援している「中小企業大学校 仙台校」とのコラボ企画。講師は中小企業向け経営支援、事業再生・経営改善支援、研修・セミナーなどで多くの実績を持つ鯨井文太郎氏(ジャパンマネジメントカウンシル株式会社代表)が担当。

 申込受付を開始してすぐに定員に達するほど人気を集める今回のセミナーのテーマは、「社員の定着率を上げるためのリーダーシップ」。会場となった保健・子育て支援複合施設hoKko には、北上地域14社から19名(1名欠席)が集まり、「若手社員コース」と同様、4人または3人のグループに分かれ、専門家の講義 → グループ演習 → 成果発表という流れで実践的に学びました。

「心理的安全性」の高い職場へ!  リーダーの役割がカギに!

 「第1章:社員の定着率を上げるためのリーダーの役割とリーダーシップ」では、わかっているつもりでいたリーダーの役割とリーダーシップについて、時代ごとに求められるリーダー像やリーダーシップのタイプ分けなどを例に、みんなで改めて見つめ直しました。

 それを踏まえて、メンバーの能力の引き出し方、メンタルヘルス(心の健康)向上につながるアドバイスの仕方、褒め方、ハラスメントについてなどの講義を受け、グループ演習ではより具体的な例をもとに体験を通してリーダーの役割とリーダーシップについて学びました。

 続いて、第2章は「心理的安全性を高めるためのリーダーシップ」がテーマ。 

 「心理的安全性」については、「若手社員コース」のリポートでも触れましたが、近年、世界のビジネスシーンで注目されている考え方です。「心理的安全性」とは職場で自分の意見や疑問などを率直に伝えても非難されたり拒絶されたりすることなく、誰とでも自由に安心して言い合える環境のことで、「心理的安全性が高まると、チームのパフォーマンスが向上する」とも言われています。

 第2章では、「リーダー」の視点で「心理的安全性を高める職場づくり」について学びました。具体的には「心理的安全性」を確保するためにリーダーに求められることや、そのための仕組みづくりについて。さらに、組織やチーム内で意思決定を行う際の「調整・交渉・折衝」の進め方についても、複数の方法を例にグループ演習を通して具体的に学びました。

 人手不足が社会課題となっている昨今、今いる社員の満足度を高め、やりがいをもって働ける職場環境づくりが大切になっており、それに併せて管理職やリームリーダーの方の役割もますます重要になっています。

 そうしたなかで、今回のセミナーは管理職やチームリーダーとして後輩や部下の指導に携わっている「育成リーダー」が対象となり、最新の取り組みを知る専門家のアドバイスが聞けたり、グループ演習や発表を通して同じ立場で働くさまざまな職種のヒトの考え・知識・スキルに触れたりするなど、貴重な体験ができたのではないかと思います。

 この学びが、「心理的安全性」の高い職場づくりにいかされ、社員の定着率アップにも……。

 春の新入社員、秋の若手社員、そして育成リーダー……。北上地域の企業で働くみなさん一人ひとりの成長を応援し、社員の成長を組織の成長につなげるお手伝いをするため、階層別に3回に分けて行われた北上雇用対策協議会の人材育成セミナーは今回で終了となりました。次は来年度に開催予定です。

 社員の成長を組織の成長に。来年度のセミナーも、ぜひご参加ください。

(了)

2023-11-21|
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