“涼しい”を通り越して“肌寒い”お盆でしたが、北上市では……。
お盆のシーズンなのに、ずっと最高気温が25℃を下回る天気が続いた北上市ですが、お盆を過ぎても雨模様。しかし、週末には少しずつ気温も上昇。天気も戻り、夏らしい陽気になる模様。あいにくの天気ですが、まだまだ夏は終わっておりません。
というわけで、北上市の夏といえば、やっぱりひまわりでしょう。
3年目を迎える「北上ひまわり畑プロジェクト」は、今年も元気に展開中!
(昨年の模様はこちら! ⇨ 北上きまわり畑プロジェクト2020 )
展勝地をはじめ、市内のあちこちでひまわりが“見ごろ”を迎えています。
青空がないのがもの足りないところですが、それでも黄色い花びらが鮮やかなひまわりを見ると、元気がもらえます。
そんな今まさに“見ごろ”のひまわりとともに、こちらも“みごろ”の話題。
10月24日まで“見ごろ”! 比べて楽しい“身ごろ”が勢ぞろい!
北上市にある「北上市立 鬼の館」は、鬼をテーマにした東北で唯一の博物館として知られ、昨年末に大人気アニメ「鬼滅の刃」の映画が公開されたときも注目を集めました。
そんな「鬼の館」では年間13回の鬼剣舞公演が開催されています。北上市では現在それぞれの地域に鬼剣舞の団体が13あり、伝統と技の継承に努めていますが、「鬼の館」での公演はそれぞれの団体が日ごろの練習の成果を披露する貴重な場でもありました。
しかし、新型コロナウィルスの影響で……。
そうしたなか「鬼の館」では7月17日(土)~10月24日(日)まで『鬼すむ誇り~集え、きたかみの鬼剣舞~』と題した企画展を開催中!
というわけで、今年記念すべき第60回目を数える「北上・みちのく芸能まつり」(民俗芸能の宝庫と言われる北上市を舞台に、鬼剣舞をはじめ100を超す民俗芸能が街のアチコチで披露される民俗芸能の祭典)もコロナの影響で開催見送りとなったため、この機会に「鬼剣舞」の歴史や地元の文化を改めて学ぼうと見学に訪れたのでした。
会場は鬼剣舞のルーツはもちろん、市内にある13の団体の歴史に触れられる構成になっており、それぞれの団体からお借りしたお面や扇子、衣装など、貴重な品々が企画展に華を添えていました。
今回の企画展の開催が10月24日(日)までということで、まだ期間もたっぷりあるため、展示内容の詳細は控えさせていただきます。気になる方は、ぜひ、「鬼の館」まで。
ただし、筆者が興味を惹かれた展示から、おすすめをひとつご紹介しましょう。
それが、鬼剣舞の衣装のひとつ、「身ごろ」です。
「身ごろ」とは、身衣(みごろも)の略で、襟・袖などを除いた身体の前と後ろを覆う部分の総称で、前身頃(まえみごろ)・後ろ身頃(うしろみごろ)という使われ方をします。
その「身ごろ」が、鬼剣舞の団体ごとに違うと知ってびっくりするとともに、なんかおしゃれだなと思った次第(*´艸`*)
以下、13の団体のうち、5団体の「身ごろ模様」が紹介されていましたので、どうぞ、ご覧ください<(_ _)>
◇相去鬼剣舞の身ごろ模様
◇飯豊鬼剣舞の身ごろ模様
◇岩崎鬼剣舞の身ごろ模様
◇鬼柳鬼剣舞の身ごろ模様
◇黒岩鬼剣舞の身ごろ模様
北上市の都市ブランドサイト「きたかみリズム」とのコラボ企画で、北上市で夢ややりがいを持ってがんばる20代を紹介する「20代の肖像」というコーナーを筆者は担当しております。そちらで「相去鬼剣舞保存会」でがんばるご兄弟にインタビューしました。
その場でそれぞれの団体で守り受け継がれている伝統があり、衣装はもちろん、同じ演目でも踊りの動きや所作、お囃子(太鼓や笛など)の曲調などにも微妙な違いがあるというお話をされていたのが印象的だったせいか、今回の展示を見て「なるほど。“身ごろ”にも違いがあったのか!」と鬼剣舞の文化の一端に触れた気がして、うれしくなったのでした(*´艸`*)
要するに北上市はひまわりも“見ごろ”、鬼の館では鬼剣舞の「身ごろ」も“見ごろ”、どれもキレイだなと思った2021年夏の出来事でした。
おあとがよろしいようで<(_ _)>
(了)
北上市立鬼の館 企画展 鬼剣舞資料公開
~集え、きたかみの鬼剣舞~
開催期間/2021年7月17日(土)~10月24日(日)
会場/北上市立 鬼の館
開館時間/9:00~17:00(入館は16:30分まで)
詳細はこちら! ⇨ 企画展「鬼すむ誇り」
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