北の空でひと際明るく輝く北極星……。その星は、地上から見てほとんど動かないため、“不動の星”として知られ、古の時代から大海原を航海する船乗りたちは、北極星を道しるべとして、太陽のない夜も航海を続けたそう。
一方、こちらは、子どもたちの夢の道しるべをつくるお話。
9月15日(日)、北上市内にある文化交流センター「さくらホール」では、「鬼っジョブ~北上おしごとパーク2019~」が開催。
同会場には北上市と西和賀町の小学4~6年生およそ450名(先着順)が集まり、地元の事業者さん38社が出展する40ブースでさまざまな仕事を体験し、将来「どんなお仕事をやりたいのか」、自分の夢をふくらませました。
「鬼っジョブ」は今年で7年目となるイベント。その誕生の経緯は、昨年の記事でも紹介しているため詳細は省きますが、当時、小学生の文集を見ると、「将来の夢」や「なりたい職業」の欄に「なし」と書く子どもたちがたくさんいたから。
「子どもたちが将来に夢を持てない世の中にしてしまったのは、自分たち大人のせいじゃないか」
そう感じた大人たちは、地域の大人の責任として、「子どもたちに夢を持たせたい!」「仕事の素晴らしさを教えてあげたい!」と7年前に「鬼っジョブ」をスタートさせたのでした。
その想いは、きちんと子どもたちにも伝わっている様子。会場には、目を輝かせて会場をかけまわる子どもたちはもちろん、そんな我が子をうれしそうに見つめるママさんやパパさんたちの姿で大にぎわいでした。
3D設計士のブースでは、3Dソフトを使ってロボットの組み立て、着色の作業を体験。
さらに、新聞記者のお仕事を体験する子どもたちも取材に訪れるなど大盛況!
同ブースを担当する「いわてデジタルエンジニア育成センター」のセンター長・小原照記さんも椅子に座ってご満悦のご様子でした(*´艸`*) いつもご協力、ありがとうございます!
ネイリストのお仕事を体験するブースでは、女の子たちがカワいいネイルに興味津々。
ネイリスト体験のブースは、仕事人図鑑でもおなじみ「マッシュアップ」の後藤智子さんが講師を担当。後藤さんは「鬼っジョブ」1回目からず~っと参加。同じくず~っとボランティアでお手伝いしているスタッフさんとともにパチリ!
「鬼っジョブ」はこうした大勢のボランティアさんたちに支えられてイベントが続けられているそう。みなさま、お忙しいなか、撮影にご協力いただき、ありがとうございましたm(__)m
会場内では、その他にも医者、エステティシャン、介護士、餃子づくり、銀行員、ケータイショップ、環境コーディネーター、コンビニ店員、消防士、石材アート、大工、ダンス、 パソコンデザイナー、パティシエ、ピザ職人、美容カウンセラー、美容師、ペンキ職人、保育士、マッサージ、メカニック、薬剤師、時計製造、照明エンジニアなどなど、30職種以上のお仕事をご用意。どこも子どもたちや、それを見守るママさんやパパさんたちでにぎわっていました。
そんななか、見慣れた顔を発見!
ラジオ番組「夢を語る大人たち」でお世話になっている「きたかみE&Be(いいあんべ)エフエム」のパーソナリティ・鹿糠さつきさんではありませんか! 子どもたちの応対で大忙しのご様子ですが、こちらはラジオ番組制作のお仕事体験ブースです。
こちらでは、黒沢尻北高等学校放送部とコラボして、会場のリポートをするヒト、お天気を伝えるヒト、収録用の機材を操作するヒト、さらに番組を進行するパーソナリティなどなど、みんなで役割り分担しながら番組を制作し、オンエアしているそう。
スタジオの外では高校生のお兄さんの指導のもと、取材原稿をまとめる“リポーター”さんの姿も。2人とも真剣! そりゃ、そうですよね。みんなで1本の番組をつくるのですから。良いお仕事体験になったことでしょう!
お忙しい合間をぬって、鹿糠さんが見せてくれたのが、お仕事体験で訪れた女の子が鹿糠さんに渡してくれたというお手紙。その女の子はラジオが大好きで、いつも番組宛てにファックス(メールができないため)を送ってくれ、その熱意が実って「きたかみE&Beエフエム」でお仕事体験をしたこともあるのだとか。
もちろん、この日もラジオ番組のお仕事体験をしたうえで、鹿糠さんに感謝のお手紙を渡してくれたとのことですが、どんなことが書いてあるのでしょう。気になりますね(*´艸`*) しかし、お手紙の中身を知っているのは、もちろん鹿糠さんのみ。きっとうれしいことが書かれているんでしょうね!
イベントも終了間際になると、子どもたちは自分へのご褒美と、ママさんやパパさんに贈るプレゼントを買おうと、ショッピングに大忙し!
お仕事体験では、職種ごとに30~40分程度お仕事をしますが、その報酬として会場内で使える通貨「ONY(オニ―)」が子どもたちに支払われます。従って、一生懸命お仕事した子どもたちは、自分で稼いだONYを元手にショッピングを楽しむ様子が会場のアチコチで見られました。
こちらは、ママさんに3Dプリンタでつくった「四つ葉のクローバー」のキーホルダーを購入した男の子。ママさんの喜ぶ顔が目に浮かびますね(´∀`*)ウフフ
こちらは、同じく3Dプリンタでつくった星型のオブジェ。光にかざすとキレイで、密かに人気を集めていました。
さて、朝9時から午後3時30分まで行われた「鬼っジョブ」も無事終了。
最後は、同イベントを支えた大人たちや高校生・大学生のお兄さんお姉さんたちに見守られて、子どもたちは会場を後に。きっとステキな思い出ができたことでしょう。
将来「どんなお仕事をやりたいのか」……、このイベントを通して、子どもたちの夢もきっと少しずつカタチに。夜空に浮かぶ北極星のように、子どもたちの夢の道しるべとなるイベントのお話でした。
子どもたちを見送った後は、全員で記念撮影。「鬼っジョブ~北上おしごとパーク~」に参加した企業のみなさん、このイベントを支えたボランティアのみなさん、お疲れさまでした!
◇出展企業
(株)アリーブ ラ・タヴェルナ、ブール・ドゥ・ネージュ、大阪屋、隠家 北上店、(有)丸安工務店/(株)葵架設、北上地区電気工事業協同組合青年部、(株)三田塗装店、(有)北上石材店、北上信用金庫 グローリー(株)、セブンイレブン北上バイパス店、北上市コミュニティFM「きたかみE&Beエフエム」/黒沢尻北高等学校放送部、岩手日報社、T-KIDS『DJトレーニングジム』、ネイルとまつげエクステンション専門店 OopsNAIL、エステ・デトックスサロン プレジール、POLA THE BEAUTY イオンタウン北上店、K-dash、特定非営利活動法人 こどもの国 虹色、しんまちはり・灸・整骨院、芳野内科医院/みなみ内科クリニック/オリンパス(株)、医療法人社団敬和会、いわてデジタルエンジニア育成センター、北上市農業委員会(鬼っズマルシェ)、北上市文化交流センターさくらホール、株式会社ライブリー おおぞら薬局、北上地区消防組合消防本部北上消防署、岩手県自動車整備振興会北上青年部、シチズン時計マニュファクチャリング(株)、ドコモショップ北上イオンタウン店、(株)スパット北上、北上駅前パソコン教室、セラピーを学ぶ会 北上支部、生田流正派髙橋雅楽葵社中、江釣子とんとん会、自衛隊岩手地方協力本部北上地域事務所/東日本高速道路(株)東北支社北上管理事務所
(了)
開催日時/2019年9月15日(日)9:00~15:30
会場/北上市文化交流センター さくらホール
主催/鬼っジョブ実行委員会(北上青年会議所内)
共催/公益社団法人北上青年会議所、タウンラボ・きたかみ
後援/北上市、西和賀町、北上市教育委員会、西和賀町教育委員会
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