白鳥の親子が現れるカモ! 県内随一の白鳥の飛来地へ。北上市、5月20日の点描です。

もう初夏の陽気だけど……。冬は1,000羽を超える白鳥が飛来する新堤へ。

「白鳥って、北に向かって旅立ってたんじゃないの? 」

 新聞を見てびっくり! 日付は5月19日。季節は春を通り越してもう初夏の陽気……。白鳥など渡り鳥は、とっくに北(ロシア)に向かって旅立っていたと思っていた筆者は、ケガのためにこの地に居着いたつがいの白鳥がいて、その白鳥が4羽の子どもを生んだと知り、さらにびっくり! 

▲2021年5月19日付けの岩手日報より。

 しかも、オオハクチョウが国内で自然繁殖するのは全国的にも「珍しいケース」と知り、3度目のびっくり! 新聞の記事には前日の18日に親子で仲むつまじく並んで泳ぐ姿を映した写真とともに、「長年気に掛けていたので念願がかなった。静かに優しく見守ってほしい」と語る日本野鳥の会北上支部の方のコメントも掲載されておりました<(_ _)>

 北上市内にあるため池「新堤」は、岩手県内随一の白鳥の飛来地として有名で、冬になると毎年1,000羽を超える白鳥が越冬のために飛来するそう。

 ただ、筆者は今まで白鳥には興味がなかったため、北上市に来て3年になりますが、今まで訪れたことはありませんでした。

(そうか、みなさんに見守られて、ケガをした白鳥がここで暮らしを営み、子どもを生むことができたのか……)

 そう思いながらしみじみと記事を読んだ筆者は、その4羽のヒナが「来春まで順調に成長できれば、別の群れに混ざってロシアに帰る可能性もある」と知り……。

 というわけで、「ひょっとしたらその白鳥の親子が見られるかも!」と思った筆者は、最近使いはじめた望遠レンズを手に、遠くからひっそり写真を撮りながら「がんばれよ」と声をかけるべく「新堤」へ。

 その場所は筆者が働く場所からクルマで数分の距離。こんなに近いのなら、もっと早く来るべきだったと少し後悔しながら向かった「新堤」は、北上総合運動公園に隣接する大堤公園のご近所にあります。

▲この日、北上総合運動公園では高校生のスポーツの祭典「県高総体」の陸上競技が開幕。2年ぶりとなる大会は晴天にも恵まれ、熱い戦いが……。

 同公園は7.3haの堤(ため池)を松林が囲んでおり、散策はもちろんキャンプやアスレチックなども楽しめる自然公園で、開花はまだですがミズバショウが咲く散策路も人気です。

 近くには小学校もあり、子どもたちの元気な声が……。

 その歓声に負けない甲高い鳴き声が聞こえてきたと思ったら……。

 さっそくいました!  白鳥たちです。

 親子の白鳥は、このご近所「新堤」にいるそうなので「ここにはいない」とわかっていても、白鳥たちに望遠レンズを向ける筆者。

 そのレンズ越しに白鳥たちを見てみれば、みんな首から上の部分がありません。

 何事かと思ったら……、

 プハーッ!(とは言わないか(;^_^A)と顔を出す白鳥たち。

 

 水中に長い首までズボン!と沈めたと思ったら、

 プハーッ!

 あっちでも、ズボン! こっちでも、ズボン!

 プハーッ!

 と思ったらまた、ズボン!

 プハーッ!

 筆者が訪れたのは、もうすぐランチタイムという時間帯……。白鳥は水中の水草や昆虫などを食べるそうですが、どうやら白鳥たちも楽しいランチタイムだった様子(〃艸〃)ムフッ

 楽しいランチタイムを終えた白鳥たちは、腹ごなしのためか、水の上をスイスイ。

 こちらは、つがいのカモ?

 1羽の白鳥のもとに、どんどん近づいていくもう1羽……。ひょっとして、こちらもつがい? 

 と思ったら、すれ違っただけでした_| ̄|○

 こちらの白鳥たちは、水辺へ。こちらは、カップルかな(〃艸〃)ムフッ

 カモと仲良く日光浴を楽しむ白鳥たち。

 この日の北上市の最高気温は24℃を超えたそう。水の上や水辺で過ごす時間は、さぞ気持ちよいことでしょう(〃艸〃)ムフッ

 白鳥たちがのんびり過ごしているので、筆者もちょっと園内を散策してみることに。

 すると黄色の帽子(くちばしの色)、白いTシャツ(白い羽)……、まさに白鳥色(?)でコーディネイトした男の子を発見!

 お母さんと一緒に、白鳥を見にきたのかな? いや絶対そうだ! こういうのを白鳥との「お揃いコーデ」と呼ぶのでしょう! 今、大堤公園で流行っているのか(*´艸`*) 親子の白鳥と出会えるのが、ますます楽しみになりました!

 のんびり公園を散策している途中で出会ったのが、秋田犬を連れたご夫婦。

 秋田犬のその大きさにびっくり! さらに愛くるしい表情を見て思わず「かわいいですね! 写真を撮らせていただいてもいいですか?」とお願いすると、「どうぞどうぞ」と快諾していただきましたが、「でもシャイだから、いい写真撮れるかな」と奥様。

  しかし、「がんばります!」とレンズを向けては見たものの……。下を向いたまま、顔を上げないワンちゃん。

 それでも奥様にうながされ、顔をあげてくれたと思ったら、でも恥かしいのか、レンズは見てもらえず……。

 それでも楽しい時間を過ごさせていただきました(〃艸〃)ムフッ ありがとうございました<(_ _)>

 まったり散歩を楽しんで、再び白鳥たちを見に訪れると……。

 たっぷりランチのあと、ゆっくり休んで英気を養った白鳥たちは、来年の春に向けての練習でしょうか。

 この白鳥たちも、来年の春こそは……。

いよいよ親子の白鳥がいる「新堤」へ。優しく静かに見守ろう!

 次に向かったのは、もちろん大堤公園のご近所、親子の白鳥が姿を見せるという「新堤」です。 果たして親子の白鳥を見ることはできるのでしょうか!

 結論、_| ̄|○

 筆者が訪れたのは、ランチタイムの時間帯。

 冬には1,000羽を超える白鳥が越冬のために訪れるそうですが、5月20日のお昼時に行ってみると10羽ほどのカモが泳いでいるだけ……。

 残念ながら親子の白鳥は見られませんでしたが、ここでたくさんの方に優しく見守られながら、4匹のヒナと親の白鳥を含め、たくさんの鳥たちが暮らしているのかと思うと、感慨深いものがありますね。

 そう思いながら、カモたちにレンズを向けていると、一羽のカモが……。

 4羽のヒナとともに、ここに暮らす鳥たちが元気に暮らし、来年の春を迎えられますように。

 

 そう祈りつつ「新堤」をあとにした、2021年5月19日、北上市の点描でした。

 長々とお付き合いいただき、ありがとうございました<(_ _)>

(了)

2021-05-22|
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA